これも高齢者と金融機関関連の話。

 

友人は自営業で幅広く事業をしてる。

 

今回資金繰りのために母上(90代)の生命保険を解約することになり、その振込先をいつもの銀行でなく

あまり使っていないもっと近所の信用金庫にしたそうだ。

 

それは現金を持ち運ぶので

少しでも近い方が良いだろうと思ったからだそう。

 

そして予め母上本人から信金に

入金された保険金を娘(友人)が下ろしに

行く旨を伝えたそう。

 

金額が大きいので友人は娘さんと二人で信金へ。

 

すると、そこに警察官が待っていたそうだ!

 

そしてその下ろしたお金について

使い道やら何やら意地悪く根掘り葉掘り聞かれたそう。

 

それだけでも気分が悪いのに

なんとパトカーで家まで送りますよ、とも言われたそうだ。

 

それを断わって自力で家に戻ったが、

警察官はパトカーで自宅までついて来て、

更に玄関に入り

又そのお金はどうするんだと聞かれたそう。

 

取りあえず金庫に入れると言ったら、

金庫はどこにあるのか?見せてくれ・・とまで

言われたらしい。

 

さすがにそれは断わったそうで

そこに母上ご本人が登場して色々説明して

話は終わったそうだが。。

 

やっと警官が引き上げることになって

玄関を開けたら、 ご近所の人達が道路に出て

様子を見ていたそうだ。

 

それはパトカーが止まっていたら、気になるだろう。

 

友人は権力を笠に着た高圧的で大変感じの悪い対応をされて、

本当に嫌な思いをして

すっかりトラウマになったしまったそうだ。

 


いつもの銀行にしておけば良かったね!

担当者も良く事情を知っているわけだし。

 

高齢者への詐欺が横行しているから、それへの

予防策なのだろうが、

今回はいくら何でも行き過ぎていると思う。

 

本当にそこまでされたら私だってトラウマになるかも。

 

友人はかなりの実業家なのだが、

見た目や物腰は優しくて女性らしくおとなしく見える。

それも災いしたのだろうか。

 

金融機関には

「場合によって警察を呼ぶ事があります。」という

表示があるらしい。

 

気がつかなかった。

見ていたかもしれないけど、

自分に関係があるという意識で見てこなかったのかもしれない。。

 

ところが実際は

そのターゲットは正に私達高齢者だったのだ。

 

しかし家族のお金を下ろしに行くだけでも

相当の覚悟が要るような年代、時代になってしまったと

つくづく感じた事だった。