前日にご近所ランチの友人から連絡があり、

今回はランチお流れとなった。

 

私としてもこの暑さだし、

明日から又実家へ行かなくてはならず

お流れとなって却って良かったかも。

 

この友人はご夫婦で8日間のスイス旅行から戻ったばかり。

 

帰国して日本のあまりの暑さにビックリしたそうだ。

そして旅行帰りの疲れもあり、

まだ体調復活していないそう。

 

こちらのご夫婦は穏やかに仲が良くて、

もうここ20年位毎年二人で主にヨーロッパへ旅行している。

 

特に20年くらい前は息子さんが英国留学していたので

よくイギリスへ行っていた。

 

当時の私は海外旅行出来るような家庭環境になく、

イギリスミステリ好きの私としてはへ行って、

とてもウラヤマだった。

 

考えてみると・・・

夫が入院生活を始めて丸4年。

 

入院するまでは毎日が臨戦態勢、

一時も気が抜けない介護看病生活で、

自分が夫の第一責任者である重みを

ずっしり感じながらのハラハラ綱渡り生活。

 

警察や通院先の医師たちにお世話になりながら

やっと入院が決まった時には、

何とも言えない気持ちになった。

 

 

考えてみるとこの10年以上、私にとっての夫というものは

サポートする相手であり、人生の責任であり

酷い言い方だと承知しているが、やっぱり重荷であった。

 

だから入院が決まり、一人暮らしが始まった後、

申し訳ないけど夫がいない喪失感は

ほとんど感じなかった。

 

むしろ正直に言えば、何とか自分が生き延びられたというか、

壊れずに済んだサバイバル出来たという感じ。

(不快を感じられる方いらしたら、申し訳ありません。)

 

そして仲の良いご夫婦を見ても,羨ましいという感情は

湧かなかった。

かなり感情鈍麻していたのもあるのだろうが。

 

だが4年経った今、

良い関係ならやっぱり夫婦そろっていた方が

何かと頼りになったり、安心安全なのだなあ・・と、

全く当たり前の事、当然の事を、

やっと感じられるようになってきた。

 

歳をとってくると、他人に気を使ったり行動も周囲に合わせるのが

負担になってくる。

そして夫婦で更にお互いに支えあうような

実際的な必要も出てくるようだ。

 

もう一組のご夫婦も、40代ではご主人の女性問題で

色々あったが、

娘さんの病気や結婚生活に悩みのある今は

夫がいてくれなかったら自分ひとりでは

とても無理だ・・と、言っている。

 

 

(お土産の川奈ホテルのフルールケーキ、美味)

 

 

先週夫と同じ系統の病気を持った友人のご主人が

亡くなった知らせがあった。

 

私とは違い、

迷いなく全力でご主人をサポートしてしてきた友人!

ご主人のお世話が彼女の生きがいだったと思う。

 

私には出来ない事だった。

立派だったと思う。