今年の行く末を考える上で、
自動車業界を抜きにはできなさそうなので。
GM、クライスラーへの支援もあって。
年初はアメリカの株高・円安でスタートしたようです。
GMは支援を受けたとたん
「ゼロ金利ローンキャンペーン」ですが・・・。
公的支援を受けた会社が、
支援を武器に競争を仕掛けると
もともと健全な会社が値引き競争で痛んでしまう。
ちょうど債権放棄が続いた頃の日本の
ゼネコンと同じ。地道にがんばった人の立場は?
そもそも日本にしてもアメリカにしても
車の買い替えのペースが早すぎることはないか。
それを基準にしての生産能力であるなら、
すでに過剰設備になっていたりはしないか。
先進国では自動車の立場が変わってきていて。
以前は大きくて高級な車がかっこいいという
ステータスがあったのが。
今は「環境のことを考えない頭の悪い人」という
位置づけに変化しつつある可能性もあり。
利益率の高い高級車が売りづらくなっている気がします。
先進国で売り上げが落ちても、
まだまだBRICsの中産階級の増加がある。
それはそのとおり。
ただ、新たに中産階級になる人たちは
「車が欲しい」というのが目的なので
「ただ走ればいい」ので安く欲しい。
日本の市場で3年落ちの中古車が半額なら、
中古車のほうが新車よりもよいと考えられるし、
新車がよければタタという選択肢もある。
ブランドがあるだけに日本の自動車メーカーが
競争しづらい環境。
単純に「需要が回復して」というのは難しそうです。