三菱UFJがモルガンスタンレーに。
うーん。まだ早くないかなあ
このタイミングで応じないとチャンスがないと
いう危機感もわからなくはないのだけど・・・。
アメリカのバブルはやはり日本のそれと相似形。
日本の銀行は「株の含み益」を武器に80年代後半には
世界のトップ10を独占していました。
事業会社と銀行と、お互いに株を「持ち合い」、
含み益があるから株価は高くなり、それがまた
含み益になるとう「好循環」を利用していて。
けど、いったん株価が下向き始めると、
好循環が悪循環となり自己資本が小さくなる。
アメリカのバブルは株の含み益ではなかったけど、
「クレジットデリバティブ」で同じことが起きていて。
信用力のの会社が保証するから債券の
信用力が高くなり。その借入れをした会社がさらに
他の会社保証してといく繰り返し・・・。
信用力が高いから調達金利は安く、
みんな揃って金利が安く済んでいた。
その低金利の資金を武器に不動産・株・資源を
買いあさっていたというわけです。
しかし、ある会社が「債務不履行」となると、
この「保証」の連鎖が逆のスパイラルとなり。
投資銀行は資金調達がむずかしくなってきた。
まあ、「出資することで合意した」といっても、
これからデューデリだっていっているし、
長銀破綻の時も「やっぱり出資しない」って話が
引き金だったから、まだどうなるかはわからない。
いずれにせよ、アメリカのダウ平均が
6000ドル~7000ドルくらいまで下がっても
不思議はないし、そのときに日本の経済が
どうなっていくかは難しい問題。
忘れてはいけないのは、ここ数年の世界経済は
・アメリカの不動産バブルに世界がお金を貸す。
・アメリカ人は借金を増やして消費を増やす。
・アメリカ人の消費で世界が潤う。
・潤った世界中のお金はアメリカへの貸付になる。
というお金の循環だったと言うこと。
アメリカがさらなる借金を出来なるなるとどうなるか。
基本的にはドル安に向かうことになる。
仮に超ドル安が進めばこれまでの借金は
実質的には踏み倒されたことと同じ。
出資するならそのあとの方がいいとは思うのだが。