「PER10倍以下なら安い」
「PBRが1倍以下なら安い」
「PEGは2倍を超えると高い」などなど。
シンプルにこれらの数字を考えるために「自分の株」があった場合を
想定してみます。(それぞれ10株を発行する)
A:年収300万円、年間費用280万円、(貯蓄-借金)=50万円、家・車なし。
→1株あたり利益2万円、
1株あたり自己資本5万円というところでしょうか。
株価が30万円ならPERが15倍、PBRが6倍。
B:年収600万円、年間費用500万円、(貯蓄-借金)=100万円、車(100万円)
→1株あたり利益10万円、
1株あたり自己資本20万円
株価が80万円ならPERが8倍、PBRが4倍。
これなら株価が80万円でもBが買いに見えます。
しかし、これらの数値はあくまで「断面」に過ぎないのです。
たとえばAさんが一流商社の1年目で「給料がまだ安いだけ」ならば、
将来のことを考えれば割安でしょうし、
一方でBさんの収入が業績連動で不安定だったりした場合には、
必ずしも割安ではないのかもしれません。
取引量が少ないマーケットの場合は単純に割安だという理由で
株が放置されている可能性もありますが、今ほど取引量が増えれば
単純な「割安」なんてありえません。
今の価格は「割安に見える値」を織り込んで今の価格なのです。
長期投資で利益をあげるならば、単純な指標だけを信じるのではなくて、
その指標がどうしてその値になっているのか、事業内容から考えていく
必要があると思います。