写真は、先月作った着物リメイクのバッグ2点。
小紋の着物地からリメイクした手提げ袋と、織り帯からリメイクしたクラッチバッグです。
手提げバッグの生地は正絹のちりめんで、半年ぐらい前に辻が花調の染め小紋を解いて洗い、軽くアイロンをかけておいたもの。
やっと作る物が決まったので、合いそうな裏布を探して総裏で仕立てました。裏布は花柄のコットンです。底に丸みを持たせ、マチはありません。入れ口にはマグネットホックを付けてあります。
クラッチバッグにリメイクした帯は豪華な袋帯で、中古をお値打ちに買って解きましたが、粋な柄ゆきで紫色の地に金糸で雲どりの柄が織り込まれています。前の持ち主は芸妓さんだったかもしれません。
とても柔らかい帯で金糸も細くしなやかですし、裏側に糸が渡っていません。高級品だと思いますが、惜しげなく鋏を入れてしまいました。
帯裏も共布だったので、バッグの内布に使っています。
帯はバッグにすると幅が足りないので、両サイドに帯の無地部分を足してみましたが、接ぎ目はあまり目立ちませんね。
表地だけに接着芯を貼っています。
どちらのバッグにもポケットは付けませんでした。
絹の和服地にポケットを付けるのは難しいのです。
重いものを入れると、全体の形が崩れてしまいますし、厚手の接着芯を貼ることは、布の持つ柔らかい風合いになじみません。
小紋も帯も、まだ生地の残りがあるので、また何かにリメイクするつもりです。
