最初に球出しで6球パターンや5球パターンなどで動かして、ペアの片方が攻撃に出ればもう一人は後ろをフォローし、フォローしてもらった後もチェンジした人がカバーし…とすべてを球出しで、決まったパターンをやっていても慣れていない人は戸惑うとおもいます。
来たボールを打つだけ、っていう意識だったのかなぁとワタシなりにそこはわかっているつもりで、指示しながら動きの意味を解説していきます。
全体で2周もまわればやっている意味はわかってくるので、じゃあチェンジのボールを取ったところから実践!ラリーでの陣形練習に移ります。
で、並行陣対雁行陣のパターンでワタシが雁行の後衛から、同じような場面を作ってそこから実際にどのようにボールを動かすかを見てもらいます。
陣形は、ある方向からのボールに強い形を作ることを目的に布陣します。で、そのことを言いながら球出しからパターンを作ってきているんですけど、どうしてもワタシの前衛に向かって打ちたがる。
で、逆襲されてまずいパターンに陥ることの方が多い。
何でそっちに打ちたくなるのか、考えてみました。
雁行陣で前衛の位置がボレーだから、ボレー=攻撃と短絡的に考えて、ポーチと同じように相手前衛の方に打ったらいいと思ってしまう。(刷り込みされている)
並行陣でも前衛後衛にわかれるべきで、すべてが攻撃にはできません。すかさず攻撃に移れる体制ではありますが、ネットよりも低い打点、身体が伸びきった状態、想定よりも強烈なボールが来るときなど、体制不十分のときにはかえって守備の要素を出さなければ相手の思うつぼにはまってしまいます。
もうひとつ考えた仮説は、後衛側に返すと、相手に届くまでに時間がかかる=自分のボールが遅いように感じる=遅いと不利になる(相手が強い球で返してくる)という恐怖心があるのでは?ということ。
チェンジによって陣形も体勢も崩している中、速い展開を求めること自体が危険なことなのに、つなぐ方向に打つのが怖いのでは?
しかしですね、相手はチェンジしていませんし、ましてワタシ側の前衛さんは動かずにじっと相手自分に打ってくるのを待っていますよ!
バランスを崩しながらも無理に攻撃のつもりで打っても、もう一度そこに返されたら、今度は距離の近さが災いして反応できないのでは?
自陣のためにも、時間稼ぎは必要なのです。遅くて、高くて、深い球をしっかり返し、相手がワンバウンドで返球する雁行陣ならばその時間を利用して体勢を立て直し、ベースライン後方から打ってくる高い弾道のボールを今度は攻撃できる場面を期待できるかもしれません。
可能であれば、相手後衛を走らせる位置へ角度をつけて打つことも有効です。相手が走る時間、自陣ではボールの位置に合わせて布陣することで鉄壁を期すればいいのです。
以前に「遅い球を打てて上級」という記事を書いたこともありますが、自陣のために展開する時間を利用する、ということも場面によっては必要です。
受け身だけでは試合に勝つことは難しいかもしれませんが、受け身のうまいペアは相手の攻撃を逆転のチャンスに変える力を持っているものです。
有効なつなぎのボールを知らなければ、陣形の意味を知らないのと同じなのでは?
相手がどこに打つかわからないのが怖いから、二人で陣形を保ってそれに対処することで安心できるのです。
いくら上手なペアでも、相手がどこに打つのかを予知できる人はいません。その辺りのどこかに打ってくるなら自分が、そうでない範囲にはペアがいることを知っている人が強いペアの陣形を保てると思います。
怖い中でも勇気を持って、つなぎのボールを一本、しっかり打ちましょう!
そしてチャンスには堂々と狙ってエースを奪いに行きましょう!
機会を逃してはダメですよ!
