トリアージとは、重度によって選別すること。元々、人の命を対象にしたことなので、経営に引用するのは、多少、筋が違い、命を選別することを同列に例えるのは違和感があるが、経営におけるコストマネジメントをトリアージに例えるコンサルタントは比較的多い。
ここでは、トリアージによるコストマネジメントで日系中堅コンサルティング会社が、海外支社を撤退してはどうかを考えてみたい。
トリアージによるコストマネジメントの前に、サボタージュする海外支社長を何とかしなくてはとの意見もわかるが、先ずは、トリアージによるコストマネジメントで日系中堅コンサルティング会社が海外支社を撤退することについて考えたい。
コストマネジメントだけでなく、投資採算からの検討も必要で、例えば、ボストンコンサルティンググループのPPM プロダクトポートフォリオマネジメントを併用しながらの奥深い検討が必要だが、取り敢えずここでは、コストマネジメント、費用対効果的な見方で、コスト インプットに対する売上・利益 アウトカムがどれだけ出ているかの単純化した見方で考えたい。
先ず、売上・利益 アウトカムから見てみたい。また、特にASEANに進出した日本企業をターゲットにしたコストマネジメントのコンサルティングについて考えたい。
◼️ASEANに進出した日本企業が、上手く行っていないケースは少ない
つまり、日系中堅コンサルティング会社の市場選定・選択の失敗だ。
ASEANに進出する日本企業が、進出前にマーケティングリサーチは勿論、現地採用を前提に現地の文化、風習、国民性のリサーチは十分にした上での進出なので、課題も解決策も既に出ており対策済みだ。既に進出前に、外資系コンサルティング会社で解決済みだ。
◼️敢えて、日系中堅コンサルティング会社に頼む理由って何
仮に解決策がないままに、ASEANに進出しても、進出した日本企業が欲しいのは、現地の情報であり、現地を熟知し精通した上でのソリューションだ。
日系中堅コンサルティング会社の海外支社が日本本国でのコンサルティングの実績を活用し、連携したソリューションを提供するとアピールしても、それは、ASEANに進出した日本企業に魅力に映るだろうか。
◼️30歳代半ばのコンサルタントが、自分の居場所が欲しくて立ち上げた海外支社のリスク
コンサルタントの30歳代半ばは、マネジメントになれるか、マネジメントで居続けられるかを決める重要な時期だ。その時期に自分の居場所を求めて日系中堅コンサルティング会社のコンサルタントが、海外支社の立ち上げを提案することがあるのは、不思議ではない。
特に、日系中堅コンサルティング会社では語学力不要のプロジェクトが多く、語学力があり、海外文化に精通していると自分で思っているコンサルタントが、それを活かして、自分の居場所を探し、活躍を見せ、キャリアアップをしようとするために海外支社を提案するケースはあり得る。
◼️アジアと欧米の支社長を同じコンサルタントに任せるリスク
アジアと欧米の支社長を同じコンサルタントに任せるのは失敗のリスクがあるかもしれない 。何せ、それぞれの支社では、文化が違うのだから。
しかし、30代半ばのコンサルタントが、自分の専門性が日系中堅コンサルティング会社と専門性が合わないと気づき、何とか自分の語学力を無理やりにでも活かそうと躍起になった時、起案した本人は勿論、認めた日系中堅コンサルティング会社としてもミスを侵す可能性が生まれている。
つづきは、続編で。