映画『クラウド アトラス」を観ました
SF大好きな私は、TVCMでやっていた近未来都市での逃走シーンに惹かれて
何の予備知識なしにこの3時間の大作に挑みました
『マトリックス』3部作の監督作品ゆえ、
内容は近未来を中心に展開するのだろうと思いきや、
時空を超えて人生や運命に深く関わり合う人々のお話でした
6つの時代(19世紀から24世紀!)で展開されるエピソードは
それぞれが頻繁に入れ替わりつつ進んでいきます
そうやって 6つのストーリーのどれもが歩調を合わせるかのように
各々のクライマックスを迎えて…
この映画のおもしろいところは、冒頭にも書いたように
時空を超えて人生や運命に深く関わり合う人々の関係性だと思いました
6つの時代のどこで生を受けても、その人物の重要な局面には
どこかの時代でもキーマンとなる人物が目の前に現れる
ある時は助け、ある時は立ちふさがり、ある時は最愛の人となる…
もちろんそれぞれに過去や未来の記憶はありません
ただ、何か”つながり”を感じ
偶然の出会いを”必然なのか?”と捉えていきます
なぜ人は”逢う”のか、なぜ””つながるのか”は劇中では明らかにされません
そこは私たちひとりひとりが考えてみるべきことなのかもしれません
「子宮から墓までひとはつながっている」
「死は未来への扉」
「ひとの命は自分だけのものではない」
というようなセリフも頻繁に出てきますが
”輪廻転生”が主題のひとつになってもいるように感じます
いま自分自身が享受している人間関係の中にも
現在、過去、未来の時空を超えて紡がれていくものがあるのかな?
などと想いを巡らせました
そう思うと、無駄な人間関係など無いように思えてくるから不思議です
トム・ハンクスやハル・ベリーをはじめとする豪華なキャストは
複雑なストーリーでも飽きずに観られる演技をしてくれていました
彼らの多くは6つの時代のどこかに必ず出ているので、
その変装(特殊メイク含む)を見破るのも面白いかもしれませんね
個人的に強く印象に残ったのは
22世紀の未来都市”ネオ・ソウル”で
意思を持ったクローン人間を演じたペ・ドゥナと
20世紀初頭の欧州で駆け出しの音楽家を演じたベン・ウィショー
ペ・ドゥナは
クローン人間が”ひと”として本当の感情を取り戻していく過程を
うまく演じたなと思いました
透明で切なくて、よかったです
ベン・ウィショーは
劇中に出てくる「クラウド アトラス」という交響曲を書き上げていくうちに、
音楽家としての誇りを持ち、愛する人へ溢れる情熱の姿が儚くて美しかった
名曲「クラウド アトラス」を劇中でもっと流しても良かった気がしますね
複雑な話を3時間でよくまとめ上げたなという感じです
6つのエピソードひとつひとつで映画が撮れるくらいですしね
ひとは巡り逢い、いつか結ばれる…
『クラウド アトラス』、あとでじんわり来る作品でした

