生まれて初めて、心から両想いになれた彼がいた。
20代前半で知り合って、それから6年の歳月が流れ私ももうすぐ30歳。
楽しいことばかりではなかったけれど、それでも好きな人に抱きしめられたり、笑ったり。
そんな幸せを心から噛みしめていた。恋はこんなに人を幸せにするんだと知った。
ずっとそんな日が続けばいいと心から願っていた。
その気持ちが強すぎて、時々目をそらしていたこともあった。
時が何かを変えてくれるんじゃないかと、良くも悪くも何かを期待していたような気がする。
時が過ぎればいつか、何かは起こる。
そのきっかけは、向こうからやってくるかもしれないし、自分が決めることかもしれない。
私は自分で決めることができなかった。
そして、”それ”は向こうからやってきた。
「4月から転勤が決まった。いろいろ考えたが、一人で頑張りたい。」
そう、私は振られたんだ。
20代のすべてをささげた彼に、ものの見事に。
知り合いの全くいない土地。少なからず不安もあるだろう。
6年間寄り添っても、その不安を支える相手として選ばれなかった。
二人よりも一人がよかったのだ。
心のどこかで何か覚悟はしていたような気がするが、やっぱりつらい。
「今日でさよなら?」
私がいい女なら、その場でスパッと別れられただろう。
でも、6年という歳月を考えると、今日その場でさよならとはとても言えなかった。
「別れたい日は決めていいよ。」
目の前が真っ白になった。そんな私が出した答えは。。
「私はあなたが戦争に行って死ぬんだと思うことにする。赤紙が来て、出兵する日が決まって、それまでをどう過ごすか。そんな風に考える。だから私の誕生日まで私たちは恋人ね。」
今考えれば我ながらばからしい。でも彼は笑っていいよと言った。
かくして私は3か月の恋のエンディングを迎えることとなった。
このブログは私のためのブログだ。だから私のために書く。
でも、もしかしたら誰かが偶然このブログを目にしてくれるかもしれない。
はっきり言って私がしようとしていることはばかげている。
その先に何かがあるわけでもない。復縁を望むための3か月でもない。
自分でもよく理解できない感情もある。
幸せになるなら1分、1秒でも早く別れたほうがいいのだろう。
それも全部承知の上で書いているのだとご理解いただけたらありがたい。