新年の歌舞伎鑑賞
お正月早々、父と歌舞伎を見に行ってきました。
歌舞伎を見るのは人生初めて。日本人なのに見たことがないとは恥ずかしいなーと思っていたので、これでダンナを含めた外国人に自慢げに話せそうです。ふふ。
演目は、夢市男達競(ゆめのいちおとこくらべ)。江戸時代の歌舞伎は、7人くらいの脚本家がそれぞれの場面を別々に書いていたので、統一感がなくあらすじというものがなかったようです。
現代の歌舞伎は、筋が通っていないと納得の行かない現代の人のために、ストーリー性が出るように再演出してあるそうです。
今回の演目は、歌舞伎版トムとジェリーというか、ネコとねずみの対立のお話。というと歌舞伎とかけ離れているようですが、ねずみの怨霊が源頼朝を苦しめて鎌倉幕府を滅ぼそうとする話し。
まわりを見渡すとやはり年齢層が高めでした。若い人たちに興味を持ってもらいたいためか、刀で着物を切り裂かれた侍が下にスギちゃんの服を着ていて「ワイルドだろー」と言っていたり、ねずみのシーンでねずみたちがミッキーマウスの曲で踊りだすシーンなどがあり、これっていいの?みたいな意外性もありました。
中でもネコ役をやった尾上菊之助とネズミ役の尾上松緑の演技が光っておりました。
最後には主役の菊五郎さんが投げた風呂敷のようなものがちょうど私の頭の上に飛んできてゲットするなど、なんとなく今年は運がよくなりそうな予感。
そして最後にバックステージのツアー。
ねずみがネコと戦っていたときに持っていた巨大なにんじんと大根。舞台装置や道具には触らないでくださいというツアー担当の人の注意をよそにいろいろと触っている父を横に、ツアーは進んでゆきました、、。
長い1日でしたが、中々基調な経験でした。

