東京での生活は、会社と自宅の往復だけの毎日だった。
大学時代の友人と会うこともなく、ただただ仕事。
それでも、仕事が楽しくて、毎日とても充実していた。
しかし、仕事が終わると、一気に過食が進む。
仕事帰りにスーパーに行き、以前と同じように大量購入。
なるべく安く、なるべく多く買えるように、ディスカウントショップに行くことが多かったが、
毎日かごいっぱいの食料を買っていることをどう思われているかが気になり始め、
そのうち、スーパーをはしごして買い物をするようになった。
吐くために食べる。
右手の甲にできた大きな吐きだこは、固くなって取れなくなっていた。