今朝何気なく窓の外を見るとうっすらと白い雪が降っていた。
東京都心部で初雪が観測されたのだ。
平年よりも9日遅い初雪だという。
九州南部で生まれ育った私は
雪に遭遇することが数少なかったため
子供の頃は寒い今のような季節になると
「雪が降ってくれないかなぁ〜」といつも雪のことを待ち遠しくしていた。
可愛い望みが神様に届き運良く雪が降ったとしても
外はいつの間にやら真っ白な銀世界ということはほとんどなかった。
雪が積もれば
やれ雪合戦だ
やれ雪だるまと
普段ではできない遊びができるのである。
子供ながらに雪が積もる土地が羨ましいと思っていた。
しかし今となっては雪がとても鬱陶しく思うようになった。
雪が降れば
やれ道が凍結して滑りやすい
やれ電車が止まる
やれ足元のお洒落が限られる
大人の自分にとってはマイナスでしかないのだ。
中には大人でも雪が大好きだという人もいるだろう。
それに雪は良いところもある。
例えば
真っ白に降り積もった銀世界というのは
汚れを知らない若い娘のようにとても純潔であり
甘いロマンスさへも感じる。
それと同時に恋の切なさというものも感じてしまうのだ。
このようなイメージというのは
「アルペン」のCMやJR東海のCMの影響もあるのだろう。
年頃だった時の自分は
雪を見ると頭の中で
広瀬香美の「ロマンスの神様」や山下達郎の「クリスマスイブ」が
当たり前のように鳴り響いていた。
ちなみに余談だが今日1月12日は「スキーの日」らしいです。
「アルペン」のCMやJR東海のCMと言うのは
恋愛したい若い男女にとって絶大な憧れを抱かせた。
個人的にはJR東海のCMが好きだが
その理由として
「アルペン」のCMというのはこれから恋が芽生える的な
ウキウキやワクワク感が漂っていたが
JR東海のCMはどちらかというと既に付き合っているカップルが
遠距離恋愛であるとかでちょっぴり切ない気持ちの中
久々に再会できる嬉しさだったり緊張感だったりが入り混じり
キュンキュン伝わったし
それにとても健気でよかった。
アラフォー世代ならわかると思うが
遠くからやってくるであろう彼氏の元へ会いに
一生懸命走る姿の牧瀬里穂は例えきれないほどに健気で可愛かった。
当時まだ小学生であった自分だが
何故か自分に牧瀬里穂が乗り移ったかのように
恋している幻想に陥ったことを今でも覚えている。
それにしても山下達郎のクリスマスイブは魔法のような曲だ。
酸いも甘いも一通り経験してきたはず?
の世間一般ではおばさんと呼ばれる年齢の自分にも
若者のような「ときめき」を与えてくれる。
きっと魔法の曲は
平成が終わっても愛され続けられるに違いない。
話は戻るが
雪は降っても積もって欲しくないのが正直な今の自分の気持ちであろう。
しかし「ときめき」というものは
恋愛に限らずだが
これからも持ち続けたいと思うのである。
Connie

