辰野まどかさんは親から「17歳の誕生日プレゼント」といわれ、半強制的にスイスの国際会議に参加。そこで初めて世界に興味を持つきっかけが訪れた。3週間に及ぶこの国際会議の感想をまどかさんは「世界各国の人が集まり、よりよい社会作りのために話し合う、このような会議がこれからもずっと続いていくといいと思います。」と言ったが、その時、会場にいたおばあちゃんが体を震わせながらこう言った。
「何言ってるの!!!!これからはあなたが続けていくんでしょ!!!!」
これがまどかさんが世界に接点を持った最初のきっかけである。
大学時代にはさまざまな年代や団体、経験をつなげる団体「Borderless」を作り、また熱い先輩たちと「サロンバー」という熱い若者が語りあえ、新たな文化を生み出すバーの立ち上げを行った。
4年生の時には休学をし、世界70-80都市を旅する教育プログラムに参加する。その後、内閣府主催「東南アジア青年の船」事業に参加するなど、その他たくさんの活動を行った。
まどかさんいわく「しがらみの少ない大学時代に出来ないといっていると、社会人になっても出来ない」と思っていたそうだ。現在は“一般社団法人 グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)”を設立し、専務理事兼事務局長をしている。
~まどかさんにとって社会とはなんでしょうか?~
「私にとっての社会とはグローバル、地球社会かな。」
地球社会とは一体何であろうか?
地球社会とは各国で社会が分かれているのではなく、この地球がひとつの社会であるという考え方だ。そして、地球に住む人は同じ地球市民である。
たとえば、世界のある対立している国がある。あと少しで戦争が起こってしまうという切羽詰った状況だ。その時、対立という関係の人ではなく、同じ地球に住む“市民”として考えられたら何か良いほうに変わるのではないか?というのが、まどかさんの考えである。今世界がさまざまな形でつながっているなか、教育でも世界はつながれるのではないか?そして、この“地球社会”“地球市民”を教育で教えていくことができるのではないか?これらのことにチャレンジしているのがGiFTである。教育で世界をひとつにする。
~なぜこのGiFTを立ち上げたのですか?~
「大学~30歳ぐらいまでは自分のスキルアップを目指していたけれど、内閣府主催「世界青年の船」事業(日本人と外国人が同じ船に共同生活し、さまざまな活動を行っていく青年国際交流事業)のプログラム担当になって、様々な国の青年たちが地球社会の未来を話し合っている姿を見た時、17歳の時におばあちゃんに言われたことが実現できたなと実感できたの。そして、これからの自分は何をすることが出来るのだろうと考えたときに、こういう場を当たり前にしていきたい。一般化させていきたいと思ったからかな。」
まどかさんは大学卒業後、当時はまだ有名ではなかったコーチング(対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術)の専門会社(現coachA)に就職したそうだ。その後アメリカの大学院に入学し、アメリカで就職、そして、独立をして、「世界青年の船」事業に携わった。ざっと大学卒業後の人生を書かせていただいたが、たしかにたくさんのことを卒業後にも学んできたからこそ、多くの人に広めたいと思ったのではないかと感じる。
~若者へアドバイスを何かください!!~
「自分の人生で悩むということが素敵!!冒険家の高橋歩さんの言葉を借りると、『わくわく、どきどきするセンサー』が大事だと思う。人によって感じ方、性格は違うのだから、自分の特徴を何か意識して探して、気づいて、それをやり通していけばいいと思う。大事なことは、自分で選べるかどうかだよ。」
まどかさんは17歳の国際会議の参加がターニングポイントでその後走り続けてきたように思えた。好きなこと、興味あることを続けていけばその人の強みになるということを体現した人であろう。
一般社団法人 グローバル教育推進プロジェクト (GiFT)
世界とポジティブにつながり、地球社会に参画、貢献する人材育成(グローバル教育)の促進を行動の指針とする一般社団法人
http://j-gift.org/
THE BUNKASAI 2014
2014年12月7日(日)に六本木ヒルズで行われるTHE BUNKASAI 2014は高校生を集め、ゼロからすべてを作り出す0→1で何かを成し遂げる大規模の“文化祭”を行う。豪華な参加特典付。参加応募二次締め切りは11月7日まで!!
https://ssl.worksap.co.jp/bunkasai2014/