カラダカエル塾

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ダイエットやトレーニングに効果的な器具について

運動をした方がダイエットの効果が上がりやすいし、筋トレをしないといい体にはなれません。

トレーニングをする上で自ジュだけでも十分に効果はありますが、こんなツールがあるとより効果をたかめられるというものも多数存在します。

今回はそんなツールをいくつか小分けで紹介していきます。


1よく使われる一般的なツール8選

①フォームローラー

「ストレッチポール」という商品が有名なこちらですが、背骨のコンディショニングを高め体幹部をアクティベートさせるのに非常に有効です。

背骨をポールの上につけて仰向けになったら背骨の下をポールが転がるように揺れてみたり、バランスをとって手足を動かすことで脊柱起立筋のリリースと腹圧の向上につながります。

基本エクササイズという動きが設定されており、宿題として提示することもしやすいツールです。


②ゴムボール

バレーボール大のスモールボールは投げてよし、補助にしてよし、アイディア次第で応用ができるツールです。

形が変わる柔らかさがあれば、例えば腹筋運動の補助や強度の向上、その他の運動で動きを誘導するなどの使い方ができます。

不安定要素を高めることもできるため、例えばエルボープランクで片側の肘の下に敷くとそれだけで強度が高められるかもしれません。

またプッシュアップのように掌で押し込む感覚を掴む際にも非常に有用です。


③バランスボール

バランスボールはその上に「寝転ぶ」「座る」「立つ」などの姿勢をとってエクササイズをすることができるツールです。

バランスの不安定性は安定させるためにさまざまな筋肉を動員するため通常のエクササイズよりも多くのカロリー消費ができます。

またクッション性があるという特徴から負荷を軽減するような使い方もできるのも良い点です。

バランスボールとそのほかのツールを組み合わせることで刺激を増すこともでき1つあると大幅に運動種目を増やせられるツールと言えるでしょう。


④アジャスタブルダンベル

これ1つあれば1kg50kg程の錘を持っているのと同じことになります。

ダンベルは細かく重量を用意した方が安全にトレーニングができますが、その重量を揃えると高額+場所も取る結果になります。重量の幅が持たせられて省スペースなツールは用意しておくと便利でしょう。

グリップ部が俵型になっているタイプのものがおすすめです。


⑤アジャスタブルベンチ

ダンベルがあればベンチ台も用意したほうがトレーニングの効率は上げやすくなります。

省スペースタイプが好まれますが、本来であれば安定性が高いものを選ぶべきでしょう。

稼働部の遊びが大きいものは安全なとレーニングの障害となります。


⑥バランスボード

床に着く面が弧状になっているバランスボードはダンベルなどのトレーニングと組み合わせることで簡単な動作に不安定性を加えて難度を上げられる点から効果を高めることができます。

特に上半身は力を物に伝えて物体を動かすことに作用させるOKCでの動きが基本となりますから、不安定な足場での運動は体ンボ機能性を向上させてくれるかもしれません。

またその他にも腕立て伏せなどの際に用いれば体幹部の安定性のトレーニングにも使えます。


⑦ストレッチボード

ストレッチボードは固まりやすい脚の裏側全体のストレッチに非常に効果的なツールです。

フォームローラーでのマッサージと合わせることでその効果は飛躍的に上がります。

特にふくらはぎ〜お尻・腰までは筋膜のつながりが非常に強いため、ストレッチでもそれらを同時に伸ばすことで大きな効果を得ることができます。

素材は基本プラスチック製ですが、静電気が微細な筋収縮を引き起こす可能性があるとされている為、ストレッチで伸ばしたい筋肉に余計な刺激が入る可能性があります。最近では木製のものなども見受けられるのでそのような物を使うことが望ましいでしょう。


⑧クランチ用クッション

クランチで最大限効果を得るために腹筋のストレッチは欠かせません。同時にクランチ時の腰の反り過ぎは腰痛の原因にもなります。

腰部のアライメントを整えながらクランチを行うのにクランチ用クッションは非常に効果的です。


2昔流行ってたあのツールは?

1ではパーソナルトレーニングで比較的使える「あったらなお良し」なツールを紹介しましたが、この項では一時期流行ったあのツールはどう?というところを解説していきます。

EMS機器

経皮的電気刺激と言って、皮膚の上から電気を流すことで筋肉の収縮を起こさせる器具です。

筋肉の刺激としては効果があるとのデータも出ていますが収縮強度は低いため大きく効果を得るのは難しいでしょう。

研究では筋グリコーゲンがEMSでの刺激で利用されたというものもありますので大筋郡に使用すれば小さな効果はあるかも知れません。

EMSを当てる前にその部位の強いトレーニングを行なって筋疲労を強く起こした後、最後の一絞りをするために使用するのが最も効果的であると思われます。


②アシステッドクランチマシン

ダーアを代表とした腹筋マシンです。体幹部が弱い方にはとても良い製品ですが、アシストに頼りすぎてのトレーニングは筋肉が動作開始時に発揮できる力が抜けてしまうので機能的なトレーニングとは呼べない可能性があります。これもEMSと同様、最後の一絞りで使うのが最も効果的であるといえそうです。


③ボディブレード

板状でしなる棒の中心を持ち、左右が大きくしなるように腕を動かすことで「腹筋何100回分の運動」と謳われていたものです。腹筋のトレーニングの代表であるクランチは100回したところで実は大した運動量ではないので「運動量」に関する効果はお察しです。

しかし、しなるブレードをコントロールする際は体幹の力を使う他、腕や肩周りにも断続的な刺激を加えることができるため長く続けて有酸素性の効果を出すことは可能でしょう。また体は良く動かす部位の毛細血管が発達すると部位の脂肪燃焼効果が上がる可能性があるため腕の脂肪を燃やしたい方にはおすすめかもしれません。


④ボディウェイトアダクター

レッックに代表される器具ですが、これは比較的優秀なマシンだといえます。

負荷量自体は自重ですから強くはありませんが、基本的に弱化を起こしている内転筋の収縮を起こすことができる家庭用器具はあまりありません。

さらには脚が本来地上に着いて動かすこと(CKC)が基本であり、CKCでアダクションに特化した運動ができるのは非常に特異です。


3様々あるツールで、一体何が必要か?

トレーニングを行うのにも、パーソナル指導をするのにも、ツールがあることで幅を広げることができるのは確実でしょう。

その上で重要なことは3つあります。

①自重ではできない運動を行える

②安全に負荷を上げられる

③他のツールとの組み合わせができる

この3点を意識してツールを用意すると良いでしょう。

物を押し上げる運動は、自重でもトレーナーが負荷をかけてもどちらでも効果を出すことができます。

しかし引っ張り込む動作というのは自重ではなかなか行えません。できたとしても懸垂くらいですが懸垂には場所が必要になります。

そこで引っ張るトレーニングを行うためにダンベルを用意するというのは合理的ですね。

また、使っている最中に破損などでお客様に怪我をさせてはいけません。

極力しっかりとした作りの物や構造が単純な物を選ぶことが大切です。

そして持っているツール同士を組み合わせた時に、さらに楽しく効果的なトレーニングができればいうことはないでしょう。

便利なツールを用意するのもいいですが、最小限で最大の効果を出せるのも重要なトレーナーの力量だといえます。

最後にツールの組み合わせです。

ツールは組み合わせる事で種目数を増やしたり別の負荷を加えることが可能になります。

大切なのはトレーナーの発想力とツールの特性の理解です。

バランスが崩れる環境+バランスが崩れる物+バランスが崩れる土台

ならば、バランス能力の高い人のより高度なトレーニングに使えるかもしれません。

バランスが安定する環境+バランスが崩れる物+バランスが安定する土台

ならば、体幹などの力は必要最低限になりますからターゲット以外の安定性を維持しながらターゲットにする部位の不安定なトレーニングができそうです。

お客様の課題やニーズに合った様々なトレーニングを提供して、目的や目標をクリアしてもらえるような指導者であると良いでしょう。


記事の制作者:connectトレーナー 恒川

理学療法士・タイ政府認定マッサージセラピスト・フィットネスインストラクター

実績:トレーナー養成講座講師、一般健康セミナー講師、トレーナーとしてのテレビ出演、など


パーソナルトレーニングを行うにあたりお客様が気にする点で多いのが「どれくらい通えば良いのか」だと思います。

トレーナーの目線で話をすれば単純にずっと続けてほしいと思うところでしょうが、本来であれば目標や目的を達成できた時点で卒業させてあげられるのが本当に良いトレーナーだと言えます。

運動に関する効果は文献や対象により様々ありますが、

まずは対象となるお客様の目標をカテゴリー別で捉えはっきりさせ、その効果が最大限出る方法や期間を見ていくことで自ずとパーソナルトレーニングの目安になるかもしれません。

いつでも同じトレーニングの提供をするのではいつまで経っても効果は得られないのです。

カテゴリーとは例えば

・ダイエット

・ボディメイク

・機能改善

・姿勢改善

・痛みのケア

などとなります。ここをきちんと把握した上でプログラミングをしていくことが最短で効果を出すのに重要です。今回はパーソナルトレーニングの目的として1番多いダイエットやボディメイクについて変化の期間などについて見ていきましょう。

 

    トレーニングによる体の変化はどんな形で起きるのか?

まずは体の成長に関してよく言われる理論の解説です。

筋肉の成長や発達については文献が数多くありますがオーソドックスなものでは週2回のトレーニングを行うと開始後最初の2週間程度は神経の反応が高まり、強い運動や難しい運動に適応できます。

ここをクリアしてから4週目までの間で徐々に筋肥大の効果を得られていきます。

これを踏まえると一先ず4週間程度は間違いなくトレーニングを続けることが必要です。

また頻度で言えば週1回のトレーニングよりも週2回のトレーニングの方が効果があったという報告があります。しかし毎日のトレーニングでは得られる効果の伸び率に大きな変化はないという結果もあるため、推奨されるのは週23回のトレーニングだと言えます。

 

    ダイエットにかかる期間

ダイエットに関しては体型別で2つのパターンがあります。

・体重は多くないが体脂肪率が高い=隠れ肥満型

・体重も多く体脂肪率も高い=肥満型

この2つのパターンにでは初期に行うべき内容や全体の実施期間が少し違ってきます。

隠れ肥満のパターンでは・・・

「筋肉量が少ない為、相対的に体脂肪率が増えている」状態であります。

筋肉が少ない人はダイエットへの効果が高い高強度の運動に対して体が耐えられない為、最適負荷を加えられない状態だと言えるでしょう。

その為このタイプではまず筋力をしっかり増やす必要があります。

上記にある通り筋肉の発達に関しては「神経の成長」→「筋肉自体の成長」の過程を追う為、4週間程度は間違いなくトレーニングを続けることが必要だと言えそうです。

その上でダイエットの最大の目的である脂肪の燃焼を起こしていくことで目標を達成していくことになります。

隠れ肥満体型の方は上記のような筋肉に対するトレーニングをしながら、肥満型の方は単純に燃焼を意識したトレーニングが必要になります。

端的な数値で考えていくのがシンプルで説明もしやすくなると思います。

脂肪の燃焼は基本的には1kgあたり89009400kcalであると言われています。

(一般的に体脂肪1kgの燃焼に7200kcalが必要とされますが、これは計算する際に体脂肪の役80%が中性脂肪であるという内容を、体脂肪の80%がエネルギー源であると誤解されてしまった結果の誤りです。また8900というのも実際には消化吸収率が95%であり、脂肪1gあたりの本来のカロリーが9.4kcalであることから9.4×0.958.93kcalから来ており実際は1kgの脂肪燃焼には9400kcal必要だと考えても良いと思います。)

おおよその理論値では

目標の燃焼させたい脂肪量(kg×9400 ÷(基礎代謝+活動代謝−摂取カロリー)=達成日数

となります。

一般体型でパーソナルでしっかりと動く20代女性が5kg脂肪を落としたいのであれば

46000kcal ÷11109001300)= 約66日となります。

この数値は体重に関与するむくみなどを考慮していないため実際はもう少し早く体重の変化が起こる人も多くいます。

前項でお伝えしたように筋肉が少なく運動に慣れていない人の場合は筋力を高める期間も含まれるため、28日+66日=94日間、約3か月がより理想的なダイエットを行うパーソナルトレーニング期間であると考えて良いでしょう。

 

    ボディメイクのためのバルクアップ

ダイエットの際にもお伝えした筋量の増加を最大の目的とした場合ではどうでしょうか?

この場合にはダイエットの際と最初は同じ考え方で問題ありませんが、実は筋肉の発達は壁が立ちはだかるタイミングが多々あります。

アラゴンモデルという指標を用いると、トレーニングを続けて一年以内の人をトレーニング初心者と評しますが、その期間は筋力トレーニングの効果が筋量に大きく影響を与えると言うことがわかっています。

人間の体には筋肉の発達を抑制するミオスタチンというホルモンがあり、アラゴン指標で言うトレーニング初心者の場合はこのミオスタチンの抑制は少なく、どちらかというと筋肉を合成するホルモンの働きが強い状態になります。

なぜこのような現象が起こるかというと、一般的には生命活動の維持のためであると言われています。

筋肉が多いと健康的であると思われがちですが、それは行きすぎない程度であった場合です。

過剰に肥大化した筋肉は骨への負担を増大させたりエネルギー消費を過剰にすることが知られています。

そのため筋肉が過剰に形成されるような状態が続くとと、筋肉自体が自分の過剰な増殖を食い止めるためにまミオスタチンを放出するようになるのです。

 

このためトレーニングをして大きくなりたい!体を変えたい!と考えて初めてパーソナルトレーニングを選んだのであれば、1年間はみっちりとトレーニングを見て、より効果的な実施計画のもと目標達成を目指すことが重要です。

また初心者が行いやすい負荷の調整ミスを減らし、怪我の予防や最大限効果のあるトレーニングが実践できるのもパーソナルの魅力です。

 

では目標を達成できた時点でパーソナルトレーニングの継続にはどうしていただくとよいのか?

普通であれば目指した体になれたのであればパーソナルの継続は不要だと言えるでしょう。

しかし、目標というのはいつでもダイエットだけやバルクアップだけではないはずです。

そもそもダイエットやバルクアップをしようと思ったきっかけにフォーカスをむけているのかが重要です。

その根本にある原因を改善できているか?トラウマやコンプレクスの一時的な改善のためだけで終わらせてしまっているようであればとても勿体無いと言えるでしょう。

完全にコンプレクスを解消するまで、様々な面でのサポートを行うことも重要ですし、

コンプレクスの解消にはより高みを目指していく為の具体的なプランニングの提案なども必要不可欠です。

それらをきちんと説明しパーソナルトレーニングを続けていくことのメリットを売り込んで行く事がトレーナーには必要となります。

 

また、自力で成し遂げられる人はそもそもパーソナルトレーニングの門を叩かないことをトレーナーもお客様も忘れがちです。

良い状態をキープできるには「知識」・「自信」・「強い精神力」が必要となります。

それをパーソナルトレーニングでサポートしていたことを認識していただくことはできていますか?

またパーソナルトレーニングをしていると新しく浮かび上がる課題も増えていくはずです。

2回のトレーニングは不要ですが、健康的な生活の良きアドバイザーとしてアドバイスを続ける事が重要でしょう。

いつ辞めるべきか、それは「体の専門家であるパーソナルトレーナー」がいなくとも自分に自信と責任が持てるようになった時だと説明できると良いですね。

 

最後にパーソナルトレーニングを提供する際のPDCAサイクルの一例をご紹介します。

みなさんご自身のセッションはしっかりと計画性を持たせた内容で提供していますか?

 

PDCA=プラン・ドゥ・チェック・アクション

<ファーストステップ>(プラン)

・トレーニングを受ける際は目的や目標をはっきりさせる

・トレーニングの目的にあるバックグラウンドを認識する

・トレーニングで得られる効果や時期を伝える

・その為に必要なトレーニング内容(運動、食事、休息、日常生活)を伝える

・バックグラウンドと目標からゴールを設定する

 

<セカンドステップ>(ドゥ)

・お客様が行えるところから改善する(ダイエットプランなどの場合一先ず全部行う)

・運動の提供は基本的には全面性の法則に従う。競技などの特殊な場合特異性の原作を意識

 

<サードステップ>(チェック)

・提供を続けながら目標に対して効果を確認する

・効果から修正が必要な部分を確認する

<フォースステップ>(アクション)

・変更理由を確認して説明する

・変更内容を理解してもらう

 

以上の内容を期間を決めて行う事で、いつでもトレーニングの効果を引き出してトレーニングを続けることができます。

 

パーソナルトレーナーとして、そのお客様の過去・現在・未来について、最後まで責任のあるフォローができるように細かい点から見直していきたいものですね。

プロテインの種類とその内容について


ボディメイクやダイエットで使われるサプリメントの代表格「プロテイン」

プロテインの種類や特性に関してお伝えします。

<動物性蛋白質>

ホエイプロテイン

ホエイプロテインは乳性タンパク質の一つで牛乳に含まれているタンパク質中に20%ほど存在しています。

ホエイプロテインパウダーは一般的な牛乳からのタンパク質抽出を行うWPCとそこから更に純粋にホエイプロテインだけを精製したWPIそして酵素分解を挟んだWPHに製法が分けられます。

WPCではホエイプロテインの他に乳脂質と乳糖、カルシウムやリンなどのミネラルが含まれており、栄養補給という観点では悪くないかもしれません。

しかし日本人は乳糖の代謝酵素が少ないとされているため、乳糖の含まれたWPCタイプだと乳糖を消化できずに腸内に留まります。乳糖には大腸内に水分を誘導する働きがある為、乳糖が含まれたWPCのホエイプロテインドリンクは下痢などのリスクが上がるのです。

また、水分が大腸に移るということは体内の水分量を減らす可能性もあり、激しい運動後で脱水を起こしている体に入れる際には注意が必要です。

WPIはホエイプロテインアイソレートでWPCをさらに加水分解して極力タンパク質のみを抽出したものです。この場合乳糖の含有量が少ないためタンパク質の吸収を腸の負担を下げて行うことが可能です。

WPHWPCに酵素を混ぜることによってタンパク質の吸収率を引きげる処理をしたものです。

しかしこれも乳糖が含まれており日本人にはあまり相性が良くないものと言えそうです。


ホエイプロテインの特性としてその吸収の速さが挙げられます。

タンパク質の食事の消化と吸収は摂食後6から8時間以上かかる事がわかっています。

血中アミノ酸濃度は食事をトリガーにして増える為食事による栄養がすぐに体づくりに使われるわけではありませんが、消化吸収が遅い食事の場合は今すぐしっかりとアミノ酸濃度を上げたい時、例えば運動直後で回復を促したい場合などにはとても不向きであるのです。

ホエイプロテインの場合、タンパク質がある程度分解されている状態にあり摂取から1時間ほどで体内に吸収されます。

この為接収したプロテインがアミノ酸として体づくりのための材料にすぐ活用できる点で、アスリートやボディメイカーに愛用されている理由となります。

ホエイプロテインに多く含まれるアミノ酸としてロイシンがあります。

ロイシンは体内でその量が高まると筋肉の分解の抑制と合成の働きを強める事が分かっています。

この為筋トレをハードに行うと起きてしまう筋分解を抑えられる事から、プロテインを愛用する方から言えばホエイがベストプロテイン田というイメージが強くあり、それが一般人にも浸透しているというのが現在ホエイプロテインがたくさん市販されている要因でもあります。


カゼインプロテイン

乳製プロテインにはホエイではなくカゼインというタンパク質もあります。

カゼインプロテインは乳製タンパク質のうち80%ほどがカゼインだと言われています。

このためホエイプロテインよりも安価で購入することができます。

カゼインは水分との親和性が低く溶けにくいという特性があり、この結果消化や吸収もとてもゆっくりであることが知られています。

ホエイプロテインが約12時間で消化・吸収されるのに対し、カゼインは78時間という時間がかかります。

この特性から運動直後の筋肉の合成を高めているタイミングでの血中アミノ酸濃度の上昇には効果を得にくいことが分かっています。

ではどのようにカゼインを摂取するのが効果的なのかというと、睡眠中に枯渇しやすいアミノ酸の持続的な補給のために睡眠前に飲むことがおすすめされています。

ゆっくりと消化吸収をされることで睡眠時にも体内にタンパク質が吸収される事で時間あたりのアミノ酸の上昇量は低いながらも持続的に一定値以上の血中アミノ酸濃度を維持できます。

しかしカゼインはアレルゲンとなる事が分かっている他、カゼインが腸に溜まっていると腸内環境の悪化にもつながります。

さらに言えば消化がゆっくりだということは内臓への負担も大きくなるため意図的でない限りはあまりおすすめできません。

カゼイン以外でアミノ酸濃度を持続的に上げられる代用品を考えていく上で植物性蛋白質にも注目していきましょう。


<植物性蛋白質>

ソイプロテイン

植物性プロテインの代表格はソイプロテインです。

痩せるイメージのあるソイプロテインですが、実際にホエイプロテインよりも痩せやすい体づくりには必要かもしれません。

ソイプロテインの原料である大豆にはマグネシウムやイソフラボンが含まれます。

イソフラボンは植物性エストロゲンとも呼ばれており女性ホルモンの作用を高める可能性があります。

エストロゲンにはコラーゲンの合成を促進したり水分を保持するなどの効果が報告されているため、美容・美肌・怪我の回復などにも役立つかもしれません。

マグネシウムはさまざまな酵素を活性させる働きがあり、エネルギー生産においても働きます。

また酵素の活性の結果腸内環境の改善にも繋がることから免疫機能の改善などの効果も期待できそうです。

ソイプロテインが減量などに効果的と言われる理由としては女性の場合はエストロゲン様作用を起こすことで月経後期に代謝を落としにくくできる可能性があるのと、男女どちらでも言えることはマグネシウムの働きで酵素活性が起こり代謝の改善やエネルギー生産能の向上が見込める為に減量時に有利に働いてくれる可能性があります。

またカゼインほどではありませんが消化吸収に35時間ほどかかる為、睡眠前に摂取すれば睡眠中のアミノ酸濃度の低下も予防できます。

ちなみに、良質な脂質を含む油を混ぜて飲むと更に吸収時間を遅延させられます。


その他のプロテインとして最近流行りの植物性のプロテインをいくつかご紹介します。

①ピープロテイン

えんどう豆を由来としているプロテインです。

大豆プロテインとは違いイソフラボンの量は少なくなり、代わり食物繊維を豊富に含みます。

またホエイと同様にロイシンが多量に含まれていることがわかっていますが、同時にメチオニンとシステインが少ないことがわかっておりアミノ酸スコアとしては不十分です。

②ヘンププロテイン

麻の実を元にしたプロテインで、豊富な、食物繊維・ミネラル・良質な脂質を含んでいることで有名です。

全体的にはリジンが少ないためスコア値自体は低いので別で配合することが必須です。

また価格自体がやや高くなりやすい特徴があります。

③パンプキンシードプロテイン

カボチャの種から生成したプロテインで近年人気が増してきています。

含まれるミネラル・食物繊維・脂質が良質な他、睡眠とリラックスに必要なセロトニンを合成するトリプトファンが多いものです。ソイと同様エストロゲン様作用もあり女性におすすめです。

ストレスの多い現代社会の中でさらにトレーニングという精神的な負担を大きくかける活動を行う際にはピッタリかもしれませんね。


最後に結局どのプロテインがいいの?という話になりますが、基本的に乳製プロテインは避けた方がいいでしょう。

牛乳はホルモン調整剤などが使用されている他、乳牛が食している牧草の質の影響も強く反映されています。

良い乳製タンパクを摂るにはグラスヘッドミルクという徹底管理された牧草で飼育され、ホルモン調整剤を使っていない牛乳が原料でないといけませんが、手間ひまの分原料は高騰しますから高価格になり乳製タンパクの安価であるという利点が失われます。

また乳製タンパクの最大のデメリットはカルシウムとリンの含有量の多さです。リンが多いと血中カルシウムの体内吸収を阻害し排泄されるカルシウムが増えます。すると体は血中のカルシウム濃度を安定させるために体内のカルシウムを放出して濃度を安定させようとします。カルシウムの貯蔵庫は骨である為、骨を分解し骨弱化を引き起こします。このことから牛乳や乳製品をWHOでは「ボーンスティーラー=骨泥棒」と呼びます。

おすすめはヘンプやパンプキンなどの植物性のスーパーフード由来の原料の配合タイプでしょう。

ピープロテインには筋肉の分解抑制と合成促進のロイシンが多いため運動をされる方にも適応できますし、ヘンププロテインのように種々のミネラルと良質な不飽和脂肪酸が多く含まれるのも魅力です。パンプキンシードは睡眠の質の改善にも繋がる為ストレスの多い現代では候補に挙げたい原料の一つですね。

アスリートのように運動後にアミノ酸濃度を上げる必要がある場合は別ですが、健康や美容の為にタンパク質を摂取する場合は吸収速度はゆっくりで構いませんし、体の機能を調整する働きのあるミネラルや食物繊維を含む原料が様々な面で有利であると言えそうです。


特徴や特性を見極め、その人に合った栄養補助の提案ができるよう知識を広めていきましょう。


記事の制作者:connectトレーナー 恒川

理学療法士・タイ政府認定マッサージセラピスト・フィットネスインストラクター

実績:トレーナー養成講座講師、一般健康セミナー講師、トレーナーとしてのテレビ出演、など