いいとこのお坊ちゃん、お嬢ちゃんだった父母が、なんでわざわざ荒波の中の航海に出たのか。。。
それがうっすら分かり始めたのが高校生の頃。
しかしその煽りを受けた子供にとってはたまったものではない。
父母に対する理解と反抗と愛がグルングルンしていた時期でもあった。
しかしそれでグレたり、ひねくれたりするわけでもなかったし。。
父母の愛の深さもわかっていて、そして意外と毎日が忙しかった。
仲間とのギャグ合戦。
授業後の遊び卓球。。。温泉ピンポン的な。。。
部活をこっそりサボって、仲間とのフォークロックバンドの練習。
だから先輩女子が、授業終わるまで教室の前で張っていた。
部活参加の時は真面目に練習した。
しかし部員には内緒にしておいた事があって、、、
それはもう一つの吹奏楽団に参加していて、全国大会を目指して練習していた事。
M音楽大学サックス科教授のレッスンを受けていたので、その練習も忙しかった。
そんな中、新宿ビット通いを覚えた。
そして高木元輝さんの演奏にはまった。
フリーな即興の世界にはまった。
しかしその時、自分がフリーをやろうとは思わなかった。
譜面の世界やエチュードの世界が不自由とは思わなかった。
自由とは、不自由とは??
なぁんて考えもしなかった。とにかく自分に課した練習内容をクリアしなくては。
それって僕の自由だよね。、。笑

で、クラリネットを遊び吹きして気がついた。
ここ二日間のことだけど。
遊び吹きはエチュードてもなんでもなく、頭の中にある小唄。
フリーでもなく、クラシックでもなく、ジャズのアドリブでもなく小唄。
ここで思い出した言葉がある。
もう長い付き合いになるが、ドラムの角田健ちゃん。
天才ドラマーです。
フリーからロック、ジャズまでなんでもできる。
僕はドラムでは本田珠也さん、角田健さん、亡くなった田中保積さんが好きです。
で、
僕はフリーのつもりで彼、角田健ちゃんと演奏していたのだが、彼は僕をフリーの人間とは考えてなかったよう。
仕事で愛燦燦とか、川の流れのように。。。の美空ひばりさんの曲をやった事あるんだけど。
終わって一言、泣きそうになった。。。と。
それが彼の頭にあるようで、美しいメロディは金剛さん。
フリーではない。
と、彼は覚えているかどうか。。。僕は覚えている。
と言ってくれた。

そうか。。。
僕はフリージャズはやっていた気がするけど、それは高木元輝さんの世界観、音色やテーマの吹き方が好きだったんだ。
高木元輝さんの居る場所が当時フリージャズと言われていたけど、僕には高木元輝の世界が好きであって、そのジャンル名のフリージャズは別にそんなに思っていなかったのだ。。。
ふむふむ。
ただし自由な即興は大好き。
逆に、高木元輝さんの世界こそ、僕にとってのフリーなの。

そういえば思い当たる事が多々ある。
そんなのフリーじゃない、面白くない、もっと違った演奏して、、。
よくお客さんに言われる。
ここ何年か。。。
もう古いのかも。
そうか、フリージャズではなくフルイージャズなんだな。

僕はフリージャズの立ち位置ではなかったのだ。
と、クラリネットを吹きながら考えていた。
今思い返せばあの当時のフリージャズって、とても旋律的で、リズムが湧き上がり、そしてアンサンブルに沢山の色彩、和音があった。
そしてその塊が凄い世界を作り上げていた。
たまにサックス以外の楽器を、上手い下手抜きで楽しむと、見えてくるものが沢山ある。

長々とすいません。
本来型なんて、ジャンル分けなんて意味のない事は分かっていながらも、自分の考えを目で見えるようにしてみました。