シベリアの映画館

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ディカプリオ主演でスコセッシ監督作品というのは、『シャッターアイランド』とか『ギャング・オブ・ニューヨーク』などがあるけれど(今回で5作目とか)、あんまり好きな作品はなかった。なんでレオ様にみょうちくりんな演技派的要素を要求するのよ??演技力必要ならデニーロ先生呼んでこいや!……的な感じで全く期待せずに映画館に行った。

ところがこれが結構面白かったんだよね。

ディカプリオはもう完全に演技の方向性をジャック・ニコルソン的な怪演・変態演技路線に決めてしまったらしく、終始異常なハイテンションで絶叫しまくる。それにつきあって脇役も"Oh yeaaaaahhh!!!"みたいな感じで応対する演技をしてるのでもうメチャクチャ。事実をもとにした映画を想定して見に行ったらとんでもないバカ映画だった。面白いから良いけど。

プロレスのマイクアピールみたいなスピーチをかますディカプリオを3時間近く見る自信がある人にはお勧めの映画。

3点/4点満点
スペイン語映画
最近の自分の脳はもう完全に死んでしまっているようで、この映画のことも昔wowowで途中から見て面白かったということしか覚えていなかった。
今確認してみると、この映画ギレルモ・デル・トロ製作なのね。監督は新人のようだが、ほとんど『パンズ・ラビリンス』を見ているときと感覚が近い。ちょっと怖いけど切ない感じ。
『パンズ・ラビリンス』がダークな『千と千尋の神隠し』なら、この映画はダークな『となりのトトロ』かな。メイちゃんは実は死んでました……って都市伝説があるのも頷ける。人間、実はちょっとダークなものを求めている部分もあるんだよね。
基本的にはサスペンス・ホラーなのだがヒッチコックやエレファントマン等の過去の名作に対するオマージュもあり面白い。
2.9点/4点満点
チャーリー・チャップリンの代表作のひとつ。まあ映画ファン的には押さえておかないといかない教養の一つだわな。
年老いた道化師と人生に絶望した若きバレリーナの交流を描く映画……なんて書くと滅茶苦茶ベタでつまらなそうだが、面白いんだよねこれが。
監督・製作・脚本・音楽・主演全てチャップリンってのがやばい。さらに、題材が自分自身そのまんまみたいな作品なのに、客観的な視点で描かれているのも良い。自己憐憫とかに流れているのではなく、すごく抑制的なトーンで物語が進むので逆に観客は自然に感動できる。
この客観的な視点とかが、『太秦ライムライト』には残念ながら足りなかったのかもしれない。福本清三やチャップリンと言う題材に対して製作側が尊敬しすぎたあまり、主人公を引いた視線で捉えることができなかったり、脇役の描き方が甘くなってしまったのではないか。そのかわり、時代劇の殺陣の部分は本当に素晴らしいんだけれど。
まあでも『太秦ライムライト』は製作をチャップリン研究の第一人者が担当していたりするので、俺が抱いた印象は皮相なものでしかないのだろう。
3.5点/4点満点
http://uzumasa-limelight.net/index.html
時代劇における名斬られ役「5万回斬られた男」福本清三主演映画。『ラストサムライ』の「サイレントサムライ」役でも有名な人ね。
何でこんなに良い題材なのにダメな映画になっちゃうんだよおおおおおお、という感じ。
まあアメリカ帰りの監督(南カリフォルニア大学映画学科卒w)がダメすぎるんやね。福本清三にも『ライムライト』の元ネタであるチャップリンにも失礼な映画になってしまってると思う。
なんで、日本の伝統を体現するような福本清三にメソッド演技をさせるんや、アホちゃうか。メソッド演技させたかったら、デ・ニーロでもパチーノでも呼んできたらええねん。
キャスト・スタッフは気合が入っていて4点満点なのに監督は0点。というわけで2点/4点満点
原題 "10 Items or Less"
モーガン・フリーマンが自分自身のような役柄を演じ、パス・ベガが共演する映画。
役者の名前だけみると面白そうなんだけど、実際見るとひどくつまらない。
「小粋なインディペンデント映画」をねらって壮絶にスベっているのが見ていてつらい。
パス・ベガが出てるからスペイン語のシーンが多いのかと思ったらほとんどなくて期待外れ。
ウディ・アレンあたりが同じキャスト、題材で撮ったら百倍面白い映画になっただろう。
1.5点/4点満点
TSUTAYAでたまたま『インビクタス』を借りたくなったので、自分が見たこともない映画も見なければという謎の使命感から同時にレンタルした。
別にネルソン・マンデラのファンでも何でもないんだが、やはり面白い人物やね。
映画としては『インビクタス』が27年の投獄期間を経て大統領となったマンデラの偉業を描いているのに対し、『名もなき看守』は投獄期間中のマンデラをめぐる人間模様を描いている。
映画の出来としてはさすがイーストウッド『インビクタス』の方が数段良い。
『マンデラの名もなき看守』は良くできたTV映画といった感じ。人間の感情の流れ方が良く分らない映画だった。ご都合主義のような感もあり。実話ベースなんだけれど。
総じてマンデラという存在が偉大すぎて映画化する際には困難がありその処理方法によって映画の出来が左右されるという印象。
『インビクタス』3点『マンデラの名もなき看守』2.5点(4点満点)
テレビでやってたのでなんとなしに見る。このころのウィル・スミスは人気絶頂で、「ジェームズ・スチュワート、トム・ハンクスの系譜を継ぐアメリカの普通の市民を演じられる俳優」とか評されていたのを読んだことがある。
まあ、ウィル・スミスの人気も凋落した今となってみると、「全然普通の市民じゃねーじゃん」という感じなんだが。

テレビなので吹き替え版と原語を時々切り替えながら見ていたんだが、スミスの吹き替えは山寺宏一が演じていた。劇中スミスが『シュレック』のセリフを物真似で演じて見せるシーンがあるんだが、
「もともと山ちゃんが吹き替えてた役のものまねを山ちゃん自身がやってどーすんのよ?」
という頭がクラクラしてくるシーンがあって笑えた。
映画自体はマシソンの有名な原作を上手く映像化している。2.8点/4点満点
教授との面談中、「そうそう××君、第一次大戦前後と言えばさぁ、トリュフォーの"Jules et Jim"って映画があってね…」みたいな雑談があった。それじゃ『突然炎のごとく』をレンタルするかな…と思って下高井戸のtsutayaに行くも、在庫なし。これだから文化後進地域はまったく。ぶつぶつ。
仕方ないので適当に『ペレを買った男』というドキュメンタリーを借りる。
サッカー文化の無かったアメリカでひと山当てようとした金持ちがペレやベッケンバウアーなどヨーロッパの超大物プレイヤーを札束で獲得し、ドリームチームを作るが…と言った話。
日本のJリーグ勃興期とか今の中国リーグとかもそうだけど、アホみたいに金使ってチームを作る話ってのは笑えて楽しく見れるわな。
まあ映画としては終始一貫淡々とした作りなのでそこまで興奮するものではない。2.5点/4点満点
年末録った『八甲田山』を見る。こういうのは早めに見て供養しておかないとHDがパンパンになってしまう。
豪華な映画ではある。橋本忍や木村大作など黒澤明と関係のあるスタッフで高倉健、北大路欣也主演の作品を作ったのだから当たり前の話か。
それでは本作品は黒澤明の大作並みに面白いか?と言われると微妙。
良くできた映画ではあるし、当時大ヒットしたのも良く分るんだけれど、題材が「ザ・元祖ブラック企業日本陸軍」みたいな内容なのでそこにノレるかノレないかで評価は分かれるんじゃないかな。
八甲田にスキーに行くんだったら見ると面白いかも。2.6点(4点満点)

大掃除というものは年末にするものであるが、ゴミためと化した我が部屋では1月2日が年末の始まりである(キリッ

昨年はほとんど映画を見れなかったが、7月の『風立ちぬ』を見た以降最低25回は映画館に行ったことが汚部屋の大掃除発掘調査により明らかになった。

その数少ない映画館体験の中で最高だったのが年末の新橋文化劇場における『暴走特急』だ。

列車の走行音が響くガード下の映画館で、セガールが列車の中で大暴れする映画を見るというのもオツなものである。小さくて古いから点数は上げられないけれども。(2.9/4点満点)