こんにちは。


生活空間に興味を持ち始めるきっかけ、というのはどの方にもあるのでしょうか。


自分は映画でした。


ストーリーや俳優陣の演技だけでなく、インテリアや小物のチェックも楽しいものです。

というわけで、先日観た一本の映画をご紹介いたします。



■■キッチンストーリー■■
1950年代初頭の北欧。
ノルウェーの田舎に住む年老いた一人暮らしの男の元へ、スウェーデンの「家庭研究所」から調査員として、一人の男がやってきます。
調査員の目的は、“独身男性の台所での行動パターン”を観察するため。
調査員と被験者との間には、“いかなる交流ももってはならない”というルールが決められており、最初は気を許さない二人でしたが…。

という、奇妙な設定であり、地味なお話。
ですが、個人的には雰囲気・ストーリー共に、過去数年で最も魅力を感じた1本です。

このお話はほぼ、被験者であるイザックと、調査員フォルケの小さなトレーラーの2つの空間で展開されます。
どちらもよいお歳の男性ですが、とっても可愛い生活空間で笑えてしまいます。

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こちらは、イザックのキッチンの一部。
淡いグリーンの壁に白い窓。

ギンガムチェックのカーテン。 雪国なので、バランスもついています。ペロンペロンですが。


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こちらはフォルケのトレーラーの中。
全てが(話も人も風景も)素朴なだけに、この壁がとても印象的なのです。


さて、映画の楽しみはフィルム内に止まらず、日常に流れ込みます。

職場でも…


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↑イザックのキッチンはこんなカーテンだろう、と空想に浸ります。


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これは…乙女すぎるでしょうか。



物語のあるインテリアは、ショールームや雑誌よりも、リアルに近いように思えますね。




富士店 staff saiki