宇宙が誕生してから、神の意志もなく、全くの偶然で、「1兆分の1の確率の事象が連続で1兆回起こる」ぐらいの超奇跡の連続があって、ようやく人間みたいな知的生命体が生まれたのだ、とか言ったら、
「そんなことが起こるなんて確率論から言ってほぼありえない!」
「じゃあやはり神の意志があったからこそ人間が生まれたのだ!」
って思うかもしれない。
でも、本当にそうだろうか。
無限個の宇宙があって、それぞれに世界が広がっている状態を想像してみる。
それらのほとんどの世界では、それほどの奇跡は起こらずに(我々の住んでいる宇宙ほどの奇跡は起こらずに)、知的生命体も誕生することなく、ただぼんやりと物質が浮かんでいるだろう。
でも、無限個の宇宙のうちのほんのわずかにだけ、我々の宇宙のように、超奇跡の連続によって知的生命体が誕生したとする。
そこに誕生した知的生命体は、自分のいる宇宙について考える。
そうすると、やはり、
「この宇宙で我々知的生命体が誕生する確率なんて、ほぼゼロに等しいじゃないか!ありえない!」
「神の意志か!」
と言うだろう。
つまり、我々自身が、我々の宇宙を見渡して、「我々人間が誕生したことは超奇跡の連続であって、ほとんど起こりえないことだ!」と感じるのは、ある意味当然であり、必然なのである。
超絶奇跡が起こった結果として、我々が誕生しなければ、そんなことは誰も考えなかったのである。