久しぶりのブログです笑 今回は劇場版名探偵コナン27作目『100万ドルの五稜星』の感想を素直に書いていきます。



以下の4パートに分けて書きました

1. 前置き

2. OP(メインテーマ)について

3. 本編の感想

4. ラストシーンについて




1. 前置き



今作は初めて最速上映で映画を見たのですが、最速ならではの雰囲気(?)が良かったですね。劇場がコナン映画観に来た人だけで溢れ返ってて、オタクがいっぱいいる感じがたまりませんね(笑)


来年以降も可能な限りは最速で観に行きたいと思いました


もう1つ、今作は試写会を開催しないという公式の対応に改めて拍手を送りたいなと。今作のラストシーンは歴代の劇場版名探偵コナンの中で最も衝撃のラストといっても過言ではないレベルでしたからね。


ラストシーンについて掘り下げるのはまあ後にしますが、とりあえずほんとに公式様に感謝•天晴です。



…で前置きはこの辺にして、そろそろ中身の感想に行きます。初めに言っときますが、私は基本的に思ったことをそのまま書きますので、『良い評価』ばかりではありません。そこら辺ご理解頂ける方はぜひ読んで頂けるとありがたいです。




2. OP(メインテーマ)について



まずタイトルアニメーションなんですけど、しょうみゴチャゴチャしててよくわかんなかったですね笑 なんかタイトル出るまで長かったような気がしました……OPの入り方も歴代と比べるとちょっとビミョーだなーって思いました。


(去年の黒鉄が良すぎたのかな)


メインテーマも家帰ってから聞いたんですけど、映像なしだとだいぶショボイなって感触でした笑


総合的な評価としては「可もなく不可もなく」です。





3. 本編の感想



全体の感想を簡潔に述べるなら、

「緊迫感は薄い。ミステリー部分は終始暗号解読をやっていて、推理しながら見たい視聴者には楽しみにくい。でも映画全体の仕上がりは割といい」

といった感じでしょうか。


クライマックスを考慮せずに、単純にストーリー部分だけ評価するなら、全然評価は良くないです…(あくまで初見の感想ですが)


まず「緊迫感が薄い」という部分に関して。

正直申しまして…私は今回の映画では(緊迫という意味での)ドキドキはほぼなかったです。一番ドキドキしたのが、仮面野郎にキッドが襲われるシーンですね。あそこはなかなかドキドキしました笑 


ただ大問題(?)なのが、ラストのクライマックスが全然緊迫感なくてドキドキしなかった…😭 (なんでドキドキしなかったのかを書いていきますが、そもそも私の理解が甘いためトンチンカンなこと書いてるかもなのでご了承ください笑)





1つ目の理由としては、それぞれの人物が何をしようとしてるのかがあんま理解できなかったことです。まず福城聖はヘリみたいなやつで函館山に向かい、斧江家初代当主が隠したお宝(兵器)を破壊しようとしてたんだったと思うけど、その行動を阻止する必要性がよくわからない。


爆弾を積んだヘリで函館山に突っ込まれたら函館山にいる和葉も危ないっていう理屈だと思うけど、爆弾自体は海に沈めたのに、それ以降も聖vs平次をやる必要性がよくわからなかったです。(もし、聖が勝ったとしても爆弾はすでに落とされてるので、お宝(兵器)の破壊はできなくなってるはず)


そもそも、聖がお宝を破壊することを止める必要性もよくわからなくて…聖はあくまで見つけてその兵器を使えないようにすることが目的なわけで、その目的が達成されたとて一般人にどんな不都合があるのかがわからないんですよね…


ヘリの上で戦うというのはアクションシーンとして映えるんですけど、シーンだけが先行してストーリー的にしっかりとした意味が保持されていないと、結構冷めてしまうんですよね。


コナンについては、函館山にブライアン•D•カドクラが向かってるからそれを阻止しようとしてるというので理解•納得できました。しかしながら、絵的には車に逃げてる人を追ってるだけだからあんまり映えないアクションだったのかなーという風に感じました。



クライマックスでドキドキ感が薄かった理由2つ目は、ブライアン•D•カドクラとの対決をメインのクライマックスに持ってきたことです。私は、今回の映画は「仮面野郎との対決」がクライマックスに来ることを期待していたのに、実際にはカドクラとの対決でした。


仮面野郎は正体不明な犯人であるのに対して、ブライアン•D•カドクラは顔も名前も目的ももうわかってる人物なんですよね。「正体不明の強い犯人」との対決に比べると緊迫感が薄いです。


しかも、殺人事件の犯人はカドクラではなく仮面野郎の方なので、私は仮面野郎の方が悪人っていうイメージで映画を見てました。そうなると、仮面野郎との決闘に比べると燃えないなあというのが正直な感想です。


過去作振り返ってみると、殺人事件などを起こしてる凶悪犯がいて、その犯人がクライマックスで何かしようとするのを止めるという展開が王道パターンになってますよね。その点今作は、殺人事件起こしてる犯人とクライマックスの敵が違っていて、なんか納得いかないなーと感じてしまいます。




今作の謎解きは、コナンと平次が色んな人物からヒントもらいながら謎を解明していくのが良かったポイントです。紅葉は土方歳三の和歌集のヒント出したり、探偵団は何かのヒント出したり(忘れた)…


しかし人物が多いことで、次々と色んな人物のシーンに切り替わっていってまとまりきってないような感じがしました。


たとえば、キッドが中森に変装してブライアンに会いに行って刀を盗んだシーン。「予告状をもらったブライアンがキッド対策でどんなことをしていたのか」「なぜキッドは中森に変装したのか」「なぜブライアンは中森が偽物だとわかったのか」等の説明がなされずに、淡々と盗むシーンだけ描かれていました。


他にも「福城聖が逮捕されるシーン」は、コナン&平次&聖とブライアンのチェイスシーンが終わったと思ったらいきなり「逮捕する」で急展開すぎて違和感がありました。


ブライアンがいきなり北海道全体を人質に取り出したのも急展開すぎて若干「?」でした。


「中森が撃たれるシーン」も、「斧江卓三が釈放されるに至った流れ」「ブライアンが斧江をライフルで射殺しようとした理由」がまずよくわかりませんでした。これらに関しては私の理解力がないだけかもしれませんが…


だとしても、「そもそもキッドはなぜあのビルに来たのか」という経緯を描かないままいきなりあのシーンに移るのが不自然な気がします。

("青子を出すために、中森が撃たれるシーンが必要だったからあのシーンを挿入した"という風に 作り手都合、視聴者都合な描写になっているような…)


斧江卓三をライフルで狙っていたのが仮面野郎だったらめっちゃ面白かったのになあ




ここからはミステリー部分に関しての話に移ろうかと思います。


上で言及したように、いろんな人物の色んな行動がヒントになって謎解きが進んでいくのが非常に良かったポイントです。しかし、これらのヒントはすべて宝のありかを示した暗号を解読するためのヒントで、視聴者側がこのヒントを元にして暗号を解けるかというとまあまず無理だと思います。


私は、特に初見は軽く推理•考察しながらミステリーを楽しみたい人間なので、推理しようがない暗号解読系をコナン映画の推理要素のメインに持って来られちゃうのはあんま好まないですね。


今回の映画でいうと、「お宝の場所を追っていくミステリー」ではなく、「殺人事件の謎を追っていくミステリー」をメインに描いて欲しかったです。


結局、殺人事件の方は刀を奪うためだけに(裏切りの制裁の意味もある?)起こされたものだったと今は理解していますが、正直言って薄っぺらすぎます…サヤの指紋のすり替えは興味深くて良かったんですけど、それも謎解きと呼ぶには弱いかなーという感じ、、、


でも冒頭の聖と和葉のシーンがここに繋がってくるのはなかなか巧いと思いました!笑 刀をしまう時の音が違っていたことに和葉が気付いたのも「から紅の恋歌」で耳が鍛えられている、という設定を活かしたものだと捉えられますし、そういう意味でも綺麗な描写だと思いました。


ちなみに、私はカルタ全くやりませんけど実演で聖が刀を収めた時、「こんな高い音してたっけ?」ってちょっと思いました笑



終盤のシーンでは、仮面野郎の正体をコナンが推理していましたが、仮面野郎の正体が福城良衛だとわかった根拠が弱かったような……居合いしてる人ができる傷があったことしか覚えてないんですけど、居合いをやってる=仮面野郎ではないですからね。


「あんた車の運転もできるしな…」はめっちゃ良かったですね〜。あちこち旅行に行ってる写真があったことと、福城良衛が圭三郎(?)の相棒になってたこと、この2点がきれいに伏線として機能してて、これは結構感動しましたね笑 体が不自由な人物が旅行できたのは運転してる人がいたから、っていう論理展開もなかなか面白い!


ただこの推理をするんなら、

コナン「容疑者は車の運転ができる人物だ」

みたいなことをどっかで予め述べといてくれるときれいにまとまった感じになると思うんですけどね…



その他に思ったこととしては、平次vsキッドを全面に出さずにわりとネタっぼく扱ってくれていたのが良かったです。冒頭のキッドvs平次が思ったよりシリアスな感じじゃなくて安心しました。


というか、全般的にキャラ描写が上手かったですね。特にコナン•平次•蘭•和葉の描き方。蘭→平次「キッド追ってたなんて嘘でしょ?ほんとは告白スポット巡ってたんじゃないの?」のところのシーンはセリフの掛け合いが良すぎてめちゃめちゃ好きです笑


あとは、青子ちゃん可愛すぎて衝撃だったなwww



小五郎の高所恐怖症は異次元のオマージュかな?笑 小五郎が驚きすぎて腰を痛めてたけど、これ何かのヒントかな~った深読みしてました笑 川添刑事もクセみたいな感じで首押さえてたから、川添刑事が実は仮面野郎でキッド襲った時に首を痛めた、的なのを想像してました。




4. ラストシーンについて



では最後に、ラストシーンについて語ります。


①告白について

まず、告白のセリフがめちゃめちゃ良くて感動しました。普通に和葉が涙流してたのもめっちゃ良かったからあれ聞いてなかったのがめちゃめちゃ残念です。


原作で結ばれて欲しいという気持ちは私にもありますけど、映画と原作両方で告白成功するとかはダメだったのかなあって…沖矢=赤井は映画と原作両方で明かされたので、それと同じ感じでやって欲しかったんですが…



②新一とキッドの顔が似てる理由

まさかほんとに明かされるとは…笑 盗一と優作は兄弟ということでした笑 新一と怪斗はいとこってことかな。

予想してたというか、考えたことあったんですけど、声が似てる理由までは説明付かないから違うのかな〜と思ってました。


SDBで青山先生が「理由はちゃんとあるけど言えない」と仰られいたことが、映画で初めて明かされる日が来るとは…

優作と盗一は互いに兄弟って自覚してるってことで合ってるのかな…

(「!」「?」で会話してる兄弟変態すぎておもろい笑)


青山先生は最初からいとこ同士っていう設定でコナンを描き始めたんでしょうかね?ぜひお聞きしてみたい!




③星陵刀は工藤家にある

ちょっとこの理由があんま理解できなかったです…笑



④川添は盗一の変装

生きてることが判明するのも激アツすぎるし、衝撃がヤバかったwww 黒マントがちょっと悪役っぽさあってかっこよすぎる


とまあ、ラストシーン諸々衝撃凄すぎて全部持ってかれちゃいました笑




とりあえず1回目視聴の感想は以上にします。ここまで読んで頂きありがとうございました🙇





•キッドが刀を狙っていた理由

•工藤邸に星稜刀が来た経緯

•どの川添刑事が本物なのか

•仮面野郎がキッドを剣で襲った理由

等々、明確に理解できてないことがたくさん…最低あと2回は見る予定です




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