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風に流されて…

秋風に遊ぶトンボのように…、そして春風に舞う桜のように…

私は、

意外な現実を見て…、

ドキッといたしました。



私は、普段から警察というものに

親愛の情と申しますか、

親近感を全く持ち合わせてはいなかったんですが…。



この情景を見て、

胸が痛くなったんでございます。



県警の自動車が病院に停車しておったんでございます。




風に流されて…



事故か事件かは判りませんが、

この病院に大切な仕事で来られたことでしょう。


この自動車は作業用車輌だろうと思います。


多忙なんでしょうね、警察も…。



でも、障害のある人にはもっと優しくしてあげたら…、と。

もう少し情愛のある自動車を選んで乗らせてあげたらいいんじゃないか…、



そんなことを考えてしまいました。


警察もがんばって働いていらしゃるんですね。

ちょっと、「警察」ってものが身近に感じてしまいました。







いよいよ「大祭」の日を迎えて、

早朝の5時に、村の人々が集まってまいりました。


祭りの中心となる「若衆」は4時から準備を進めています。


朝早いためでしょうか、昨日の穏やかな天候とはうってかわって、

肌寒い冷気に包まれて…、

しかもいやぁな雰囲気の曇り空でございます。



それでも村の衆は、

神事の執り行われる神社へ

祭礼の役員を先頭に

ぞろぞろと歩を進めてまいります。



「祭り」は…、

「政(まつりごと)」とはよく言ったものでございます。



「朝渡御」で、わが村の長老が、

隣村の長老たちに挨拶を交わし、

しきたりに沿ってなにやら折衝ごとをするような仕草が見られます。


村々の格式や、生活の秩序が残っているかのように…。



お宮さんに入る順序も出る順序も決まっているようでございます。


遠い昔には、こうした風習を繰り返し、

お互いの領域を侵さず、尊重して、


平穏無事な日常を形成していたんでしょうか?



まるで為政者の傲慢な権力構造を保全するような仕草にも思われ、

少しばかしドキッとさせられる瞬間でもございます。



現在でもその片鱗が息づいているようでございます。

日常では、そんな秩序も正義も無視をしながらも、

「我が都合」だけで物事を運ぼうとする…。


いやらしい「ご都合主義」を押しつけながらも、

表面上を取り繕おうとする「田舎者」の

卑劣な手段…、と、申しますか、


これが、現在にもわが村の習わしのように生き続いているように感じられてなりません。


現在に残された「生きる知恵」なのでございましょうか?



まっ、とにもかくにも「朝渡御」は、曇天の中とはいえ、

順調に進んでいったんでございますが…、


心配されていた雨が降り出してまいりました。


小雨の中、一旦、蔵から御神輿を出し、

宮入は果たしはしましたが、

やがて雨は本降りになり、

降り続く雨の中、神事は中断され…。



風に流されて…


結局御神輿は蔵に納められることとなり、

「昼渡御」は、様子を見てあらためて下知を出すこととなったんでございます。



それからしばらくして…、

「御輿」不在のまま神事は継続され、

やがて終了し集まったそれぞれの氏子たちは、

それぞれの村に、

トボトボと雨の降る中を帰っていきました。


村に帰り着き、それぞれの家に待機していた氏子たちは、

10時頃に神祇会による「中止」決定を聞き、

本年の「村祭り」は終了してしまいました。






祭りの準備も終えて、

「宵宮」、「朝渡御」、「昼渡御(本祭り)」へと

行事は進んでゆくのであります。



「宵宮」は、

中期予報では心配された天候も

「どこ吹く風」のように穏やかで、

汗ばみそうな肌に、

心地よい風が吹いたりいたしまして、

文字通りの「祭り日和」でございました。


準備の整った「大太鼓」を打ち鳴らしながら

神社へ続く田圃に挟まれた旧道を

進めてまいります。


もちろん、そこには若衆の鳴らす鉦の音を交えながら…。



そして、「宮入」の前には、

「大太鼓」に設えられた横棒に、

20人あまりの担ぎ手がとりつき、

御神輿のように、担ぎ揺さぶりして…。

お宮さんに入って行くのでございます。



風に流されて…


このお宮さんには、

隣村からも同じように、

提灯で飾られた「大太鼓」や「揚張提灯」が結集してきて、

祭りの宵宮を盛り上げてゆくのでございます。


そして、夜が明けるといよいよ大祭の本日となり、

さらに数多くの村々から

10基近い御輿が集結し、

祭りを最高潮に導いてゆくんでございます。


この「昼渡御」までに、

早朝から「朝渡御」の神事が控えているんでございます。