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風に流されて…

秋風に遊ぶトンボのように…、そして春風に舞う桜のように…

東日本を襲った大震災から1週間が経ちました。


関西に住む小生にとっては、

これほどの大惨事になるとは、

ついぞ、思ってもおりませんでした。



被災され、お亡くなりになった多くの方々の

ご冥福をお祈りいたします。


また、消息不明となられた多くの方々の

安否を気遣うご家族やお知り合いの方々の

ご心配を考えると、

他人事とはいえ、心詰まるものがございます。



大地震の後に起きた津波の恐ろしさは、

かつて小生が、

母袋から南海地震の折りの体験を聞いておったのでございますが…。



「津波は、見る見るうちに一気に押し寄せてきて、

次に潮が引いた後には、景色が一変する。

それは、生きた心地のしない恐ろしい出来事」…だと。


話を聞くだけで、

実感していたわけではなかったようでございます。



テレビの画像を通じてのことでございますが、

東日本大震災の報道を見るにつけ、

「これほど悲惨な出来事」と、

戦慄が走る思いがいたしました。



どこぞの知事さんは、

この悲惨な出来事を

「罰」と表現したそうでございますが…、



これが「罰」であるなら…、

犠牲になられた方々が

いったいどんな罪を犯したというのでございましょう?



世には、「因果応報」という言葉がございます。

「罰」とは、

「因果応報」の帰結として現れる現象ではないのでしょうか?



そうなれば、

これは「罰」として片づけてはいけないような気がするんでございます。



たとえば…、

「試練」


「試練」という言葉に代えても、


命を亡くされた方々はもちろん、

被災された多くの方々にとっても…、

「降ってわいた災難」としか

言い様のないものではないでしょうか?



偶然、被災地に居合わせた…、

不幸であった現実にすぎないんではないでしょうか?


それにしたって、

多くの「被災者」の方々にとっては、

納得のいかないものでございましょう。



小生は、

被災された方々に、

なにひとつ支援する術を持っていないかもしれませんが、


同じ日本に住みながら、

今回の災害を免れ、

いつもと同じ生活を営む小生にとって…、


被災された方々の痛みと切なさを僅かでも感じ取り、

殊に、命を落とされた方々に対し、

哀悼の念を抱きながら…、

亡くなった方々が生きていたら、

こんな素晴らしい「日本」を築き上げたであろうと思われる、

そんな住みやすい環境の日本になれるよう、


精一杯、誠意を持って生きてゆきたい。

大それたことはできようもございませんが、

被災し、命を亡くされた方々に

これ以上に悔しい思いをさせたくない。

そんな気がしている今日の現在でございます。







昨日、午後3時前に、

友人から電話があったのでございます。



東北地方で大きな地震があったと…。


滋賀県でも大きく揺れたが、大丈夫か?

…、って。



恥ずかしながら、

小生は、

全く気づきもしなかったんでございます。



カーラジオをつけてみると…、

確かにそういう報道がされておりました。



仕事を終えて、

家に帰り着いて、

TVをつけて報道場組を見ていますと…、



世間は、思った以上にひどいことになっておりました。



報道番組を見ながら、

情けないことにいつの間にやら眠ってしまったのでございます。



朝、目が覚めると、

つけっぱなしのTVから地震の状況を伝える報道が

耳に入ってきたのでございます。



一夜明けて、

なお一層、日本列島は悲惨な有様になっておりました。



被害に遭われた方々には、

非常に気の毒なことと思います。



時間が経つにつれ、

民主党の枝野官房長官が、

TVでコメントを発します。



歯切れが悪く、

かつての「枝野」のイメージが全くございません。



こんな非常時に、

誠に申し訳ございませんが、



まるで「ピエロ」か「漫画」のように思われてなりません。



政府の発表を、

まるで何かをひた隠しにするような…、


「隠蔽体質」を如実に表すかのように

思われて仕方ありません。



こんな「枝野」は見たくなかった。


もう、民主党はだめなんでしょうか?



「菅」はだめでも、

民主党には、まだ一縷の期待を

持っていたんでございますが、

やはり政権を取るには未熟だったようでございます。


先週の土曜日のことです。


朝方は少々寒うございましたが、

天気は晴れ!



安土の城跡に上ってまいりました。


戦国の世に、

織田信長が、尾張から岐阜を経て、

滋賀の安土に居城を築いたようでございます。



都の京都に近く、

気候が穏やかで、

地形的にも攻防の要として、

また交通の要衝として…、


安土に拠点を築いたようでございます。


風に流されて…


それは、誠に見事なお城であったそうな…。



上ってゆくと、

急峻な石段で、

日頃運動不足な小生には余りにもきつく、

雪解け道に汗は噴き出る、

息は絶え絶えに…。



風に流されて…

情けないったらありゃしない。

誠に惨めな思いの小生でございました。



しかし、こんなところでくじけたらいけません。


ダレる体に鞭打って、

小生は、頂上を目指して歩を運んだのでございます。


天下を目前に

志半ばに夢を閉じた

織田信長に申し訳ございませんもの。



水分を補給しながら

上を目指して、

一歩一歩。


その甲斐があって、漸く…、


天守のあった場所まで上り詰めたのでございます。



風に流されて…




風に流されて…



風に流されて…


風に流されて…


この地から下界を見渡すと、

かつてあったと思われる城下町が見えてきそうでございます。


まるで、

小生自身が信長になった気さえする…。


そんな思いを起こさせる風景が

そこにはあったのでございます。



そこで、ふと…。

考えたのでございます。



現在の安土は、

素朴な田舎町の風情を保っております。


かつて、信長は…、

都を目指し、天下を統一した後は、

ここ安土の地に、

都を遷そうとした…、

という話さえ残っております。



それほどまでに、

信長に見込まれた地形と地勢を持った安土の地でありながら

現在の姿は…、

何という有様でございましょう。



所詮は、他国の住人であった

才ある信長に見出されはしたものの、

地元の住人は、

安土の持つ潜在能力を活用できなかったのでございましょうか。


安土桃山時代という、

日本の近世の一時代を築いたにもかかわらず、

「強者どもが夢の後」という、


侘びさびの世界に身を横たえているようでございます…、安土は。



まるで、新たな「信長」に代わるリーダーを心待ちにして…。


他力本願の

辛抱強く待ち続けることができる安土の土地柄でしょうか?