道東を南北に縦断する鉄道といえば、釧路〜網走を結ぶ釧網本線。

釧路湿原や摩周、知床斜里などを経由する観光路線で、釧路湿原ノロッコ号やSL冬の湿原号などが走ります。

現在では釧網本線の一本だけになってしまった道東の縦断鉄道。かつてはいくつものルートが構想されました。
その一つが白糠〜北進を結んだ国鉄白糠線。将来的には池北線の足寄駅へ接続し、北見までアクセスできる予定でした。
途中の上茶路駅までは1964年開業、1972年に北進駅まで延伸しましたが、わずか11年後の1983年に廃止されてしまいます。
こちらは廃止直前の白糠線の時刻表。1日3本の運行であり、1本だけ釧路駅からの直通列車が走っていました。
戦後建設ということで橋梁を多用した立派な路線。特定地方交通線廃止第1号である国鉄白糠線の廃線跡をお届けします。