1547年。
関ヶ原よりかなり前。
桶狭間の戦いより13年も前。

そんな16世紀の半ばに建てられたお社が、宮崎にある。

巨田神社。(巨田は「こた」と読む)
佐土原と西都のあわいにあるこの神社。
国指定の重要文化財である。
創建されたのは11世紀前半である。
おお、歴史を感じさせるではないか。

それを見に、休日の今日、車を走らせた。

だが、そういう古い歴史を持つ神社にしては、ひじょうに質素なたたずまいだった。
これが1547年建立の本殿か。

背後にまわると、やはり古い木造建築の貌。
備え付けられた消化器が、かえって痛々しい。

と、思ったら、この社殿の奥にあるのが本殿。



なるほど、由緒正しい感じ。

しかし、神社としては小規模な方であろう。


また、人の訪れも少ないようだ。
私が行った時も、ほかに参拝する人はいなかった。
前の県道を大型ダンプが時たま通るだけである。

11世紀に創建されて1000年。


その間、どんな歴史がこの神社にあったのだろうか。
それをわからせる看板などはなかったが、1000年を経たお社がある。


それだけで尊い感じがしなくはない。

たとえ、いま、地元の人しか知らないお社であっても。

こじんまりとしたたたずまいに、素朴さを感じさせられた。


今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
修学旅行は順調のようです。