昨年買ってまだ残っていたカリフォルニアのピノを開けてみた。
前回飲んだとき(昨年10月10日)は、カリフォルニアらしいスタイルにぞっこんほれ込んだのであった。
濃厚で甘いケーキのような匂いといい、酸のきれいさといい、味わいの軽やかさといい、会話や音楽を楽しみながら飲むワインとして格好の1本だと思った。
今回の連休、1本ぐらい少しお高いワインを飲もうと、残っていたこのSDIDURIを開けてみた。
うん?
前回圧倒されたような匂いの花束に、今回はなんだか作り物っぽさを感じてしまった。
あまりに利きすぎている樽、しかもかなりローストした樽を使っているのではないか。
果実のふくよかな味わいを攻撃的な酸がノオクアウトしているようなバランスの悪さ。
前回がソノマ・カウンティ、今回がロシアン・リバー・ヴァレーという畑の違いはあるにしても、それにしてもこの人工的な匂いはどうしたものだろう。
私の嗅覚がおかしいのか、好みが変化したのか。
そうでもあるまい。
あまりに作りこみすぎて、自然の恵みというより人造ダイヤみたいなまがいものっぽさをどうしても感じてしまうのだ。
もちろん、この手のワインが大好きという向きもあるだろうが、私としてはここまですることはなかろう、もちっとブドウにワインを語らせてもよいのではないか。
そんな風に率直に思えたのだ。
やはりピノはブルゴーニュに回帰していく、というのが私の好みのたどる道かもしれない。
今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
連休ボケは取れましたが、体はまだだるいですね。
単に年齢の問題かな。