年齢による気力の減衰のためか、なかなか外に出て飲みに行くということが少なくなってきた。
ワインバーとか、カフェとか、もうどのくらい行ってないのだろう。
以前は持ち寄りワイン会に参加させてもらってきたけど、軍資金が続かなくなって今はとんと声がかかってくることもなくなった。
おかげで万を超えるワインは、かなり飲んでいない。
普段飲みのワインは5~700円ぐらいの安ワインで、よくても1500円程度。
何かことがあったら奮発するけど、それでも万はいかない。
せいぜい7~8000円ぐらいだ。
そんなワイン生活が習慣化すると、3000円程度のワインでもすごく高級そうに思えてくるからいけない。
ブルゴーニュならせいぜいオ・コート・ド・ニュイぐらいの地域ワインでも作り手によって3000円程度はするので、裾野ワインもなかなか口に入らないということになる。
ましてや村名ワインにも手が届かず、プルミエ・クリュやグラン・クリュなんて、どこの話?ということになってしまう。
こういう状況を打破すべく、以前買いだめてレンタルセラーに預けてあるワインを飲んでみることにしようと思っている。
エノテカでプリムールで買った2000年のコスなど今では信じがたい値段で、なんと8200円だった!
しかし、今年出てきた2010年のコスのプリムールは29400円である。
この10年で3倍以上の価格になっている。
21世紀になってからのこの10年、ワイン価格の急上昇のせいもあってなかなか高級ワインに手が届かなくなったというのが本当のところだ。
ワインはますます金持ちの道楽になっていきそうだ。
それでも、1000円未満で飲めるワインがあるからいいじゃないかという意見もあるかもしれない。
しかし、1000円ワインは悲しいかな、やはり1000円のパフォーマンスなのだ。
3000円以上のワインの持つフィネスとかときめきがないのだ。
これはどうしようもない。
しかし、嘆いてばかりもいられない。
この秋は、少しときめくワインも飲んでみることにしよう。
レンタルセラーにあるもの、自宅セラーにあるもの。
そこからスタートしてみたい。
今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
文化祭2日目。
若手教員によるパフォーマンスの1場面。