・一日模擬試験で、朝8時から夕方4時まで出勤。

1科目100分から60分という長丁場の試験を5セット。

昨日も英語100分をこなしているので、生徒も連日の試験にうんざり気味。

こういう模試が続くんだよなぁ、3年生は。


・1冊新刊を読み切る。

青柳いづみこ 『水のまなざし』。

ピアニストでもある著者の、やたら詳しい音楽の描写、たとえば、「最初はトニックでサブドミナントになって属七で解決して」、なんて表現が随所にあって、音楽の専門家ではない私にはなんのことかさっぱりでしたが、演奏できる人には興奮する記述なのかもしれません。


・主人公の真琴は、音大附属の高校でピアニストを目指しているのだが、風邪をこじらせてから声帯が壊れ、声が出なくなってしまう。祖母の住む水生の村の人々の親切で癒されていくのだけど、「悲愴2楽章」の楽譜を見ると歌が聞こえてくるというモチーフが、実は最後で父とのとんでもない関係によって自分の音楽家としての資質が明らかになっていく、というカラクリ。


・父と母の関係、父と愛人と真琴の不思議な関係、真琴とショウとの淡い恋など、ややリアリティに欠ける嫌いがないわけではないけど、飽きずに読ませてはくれます。音楽をやっている人には、それ以外の部分で「そうだ、そうだ」と楽しめる作品なのかもしれない。


・さて、夜は初ボーナスの出た長男がごちそうしてくれるということで、とあるお店に親子3人で出かけて食事。幸せでした。


今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。

明日は晴れれば庭の掃除が待っています。

草刈ますおさんになります。