昨日に引き続きウィーンフィルの公演印象記。
アンコール。
ブラームスのハンガリー舞曲第1番。
ウィーン・フィルのお手のものですね、こういうのは。
で、それが終わったら、トロンボーン奏者が出てきてスネアドラムにも人がつく。
アンコールを2曲用意していたんですね。
ラデツキー行進曲でもやるのかなと思っていたら、J.シュトラウスⅡのトリッチ・トラッチ・ポルカでした。
これも新年のニューイヤーコンサートで有名な曲。
極上のウィンナワルツを聴かせてくれて、ようやく閉幕。
楽団員が舞台を去る前に互いに握手していたのは、今日の演奏会がうまくいったということか。
『英雄』の時の弦の構成は、
第1ヴァイオリン 16名
第2ヴァイオリン 14名
ビオラ 12名
チェロ 10名
コントラバス 7名
この構成でいけば、コントラバスは8名が通常だけど、例の滑落事故で亡くなったのがコントラバスの奏者だったために、一人欠くという結果だった。
亡くなった奏者がいるという、哀しみの中の演奏ツァー。
そういう中をお互いによくやっているという労いと信頼の確認の握手かもしれない。
楽団員が去った後に、鳴り止まぬ拍手にプレートルが再度登場。
観客から歓声が。
まるでカール・ベームの最後の公演の時みたいだった。
ベームは没後すっかり評価を落としてしまったけど、プレートルはどうだろう。
この好々爺はまだまだ元気に指揮をしてくれそう。
エサ・ペッカ・サロネンの代わりに急遽来日して兵庫・宮崎・東京と3公演をこなしていくのだから。
そしてウィーン・フィルとの相性もいいみたい。
コンサートマスターのキュッヘルともうまく呼吸があっていたし。
ウィーンフィルの公演。
前回小澤の指揮で見れなかった渇きを、十分いやすことができました。
ありがとう。
今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
ウィーン・フィル公演は10日まで。
10日の千秋楽もプレートルの指揮です。