先日、とある飲み屋での二次会。
ワインでも飲むことになって、フランスのスパークリングを注文。
クレマン・ド・ブルゴーニュ。
あまりその店では使わないであろうフルートグラス6脚と、クーラーに浸かったクレマンがご登場。
しばらくクーラーで冷やしてから、6脚にワインをそそぐ。
一口飲むと、案外キレのある酸がしっかりしていて、うまい。
で、「これは、なんというワイン?」と尋ねられて、「ブルゴーニュのスパークリングです」と答えた私。
まあ、これで全てが通じると思ったのが思考停止である。
「ブルゴーニュのスパークリング?」
「そうですよ」
「なんのことかわからん」
「ブルゴーニュという地区で作られた、スパークリングです」と思考停止の答え方をした私。
「ブルゴーニュってどこらへんか?」
「パリの東南にある一大ワイン生産地帯です」と、相変わらず思考停止の答え方をする私。
しまった。
質問者が聞きたかったのは、どんな味の、どんなワインか、であったはず。
それを教科書を読めば分かるような、型どおりの説明しかしなかった私。
せめて、
「シャンパンって知ってますよね。あれはブドウの品種とかとても厳格に決められて作られているんですが、スパークリングはブドウの品種や製造法はシャンパンよりは緩いんです。
だからスパークリングにはピンキリがあるんですけど、今飲んでいるこれはけっこう酸味があって美味しいですよね。
いいスパークリングだと思います」
程度のことは説明すべきだった。
ワイン好きはすぐにうんちくを語って敬遠される、という脅迫観念があったためか、肝心の説明を怠り、かえって思考停止の答え方をした私。
もっと、場を読まなくてはね。
反省しきりでした。
今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
もう一度、一からワインを勉強しなおしたい気分です。