母の一周忌ということで神道でいう「一年祭」を行いました。
命日は昨年の4月9日ですが、次男が東京に出ることになったので、家族が揃っているうちに行っておこうというわけです。
神官さんに型通りのお祓いをうけ、直会(なおらい)をしました。
平凡な感想ですが、「ばあちゃんが亡くなってもう一年経つのか」と。
この一年は、なんと早かったことか。
とくに今年になってから受験に追われて瞬く間に日が飛んでいった気がします。
一年祭が終わると、故人の死を弔うことから、故人を家の守り神として祀る色合いが強くなると聞きました。
今までもずっと毎朝毎夕礼拝してきました。
東京に出る次男、宮崎に帰ってくる長男、そして私たち夫婦。
それぞれの祈りを捧げることになります。
しかし、今でも母の声が耳の奥に残っていて、時々むしょうに切なくなりますね。
女々しいですが、母を恋しく思うときが、時たまやってきます。
いずれ私もあの世に旅立つわけですが、そこで母に会えるのだろうか、とまじめに考えたりする自分がいます。
スピリチュアルな世界を頭から信じているのではないのですが、どこかでまた会えるのではなかろうかと、なんの根拠もなしに思ってしまいます。
その時のために、礼拝を欠かさないようにしています。
若い頃はこんなことは思いもしなかったのですが、私も年齢を重ねて弱くなったのか。
礼拝とともに、己の行いの醜さ、汚さ、情けなさを心の奥底でかみしめている。
それが礼拝の現実的な意味なのでしょう。
今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
二礼、ニ拍手、一礼。玉串奉奠。すっかり慣れてしまいました。