バンクーバーオリンピック。

今日はモーグルの決勝がありました。

期待された上村愛子選手は惜しくも4位。

4回目の出場ながら、今回もメダルに手が届きませんでした。

最後の選手が滑り終わって、最終的な順位が確定した時に出た言葉。

それが「なんで1段1段なんだろうと」という言葉でした。


長野で7位。

ソルトレークで6位。

トリノで5位。

そして今回のバンクーバーで4位。


たしかに大会を重ねる度に1位ずつ順位を上げてきたけど、どうしてもメダルに届かない。

07-08シーズンにはW杯で5勝した実績もある上村選手。

もし2008年にオリンピックがあったら、きっと悲願は達成されていたのかもしれない。


しかし、よりによって今シーズンは成績が不振。

W杯も一度も表彰台に立てず、という中で迎えたオリンピック。

予選は5位で、決勝は最後の選手が終わるまでかろうじてメダル圏内にいたものの、最後に滑ったアメリカの選手が優勝したためにメダル圏外の4位に。

見ていて気の毒なくらいでした。


だから彼女の言葉もすごく身にしみてくる。

なんで1段1段なのか。

その不条理に対するいらだちも、悔しさもわかるような気がする。


しかし、私なぞのド素人がわけしり顔で彼女の戦いにコメントできるはずはない。

「なんで一段一段なんだろう」という言葉の重みを、文字通りそのまま受け止めるしかないと思う。

いかなる批評も受けつけない、彼女自身だけが自分の言葉の重みを一番わかっているだろう。


その言葉だけを、その言葉の重みで受け止めること。

だから、「その不条理に対するいらだちも、悔しさもわかるような気がする。」と書いても、実はむなしい。


彼女の言葉を心に留めておくぐらいしか私にはできそうもない。

そのことだけが、確かです。



今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。

上村選手、おつかれさまでした。