2学期の成績会議がありました。
欠点(=赤点)や履修時数不足などの生徒が必ずいます。
欠点の場合は再テストを実施し、時数不足の場合は補講をします。
しかし、学校に来ていない、来ても勉学の意欲がない、生活面で問題があるなど、様々な問題を抱えている生徒の指導は本当に苦労します。
忙しい学期末のスケジュールを割いて補講をしたりするのですが、時数不足の時間数が多すぎる子は、冬休みだけ補講しても不足時数が解消されません。
3学期になって登校してくれるならまだ道もあるけど、普段は登校しないで休業中のみ登校する生徒もいたりして、なかなか解消にまでいたりません。
結局学年度末の進級判定会議で「原級留め置き」ということになることもあります。
学校にこれないのはそれだけ心に抱えている問題が大きいわけです。
担任も定期的に家庭訪問などしてなんとか学校に来れるように心をくだいたり、あるいは、カウンセラー室に登校させたりしながら、あれこれ進級できるように努力をします。
その甲斐があって卒業できる生徒もいますが、努力もむなしく学校を去っていかなければならなくなる生徒もいます。
高校は義務教育ではありません。
欠点や時数不足があるとすんなり進級や卒業させることはできないわけです。
原級留め置きとなると、次年度もう一度同じ学年で学ぶわけですが、そのまま学校を続けるのは難しい例が多く、結局は学校を去っていくことになります。
そうならないように、担任や教科担当者、カウンセラーなどが日頃からその生徒の指導にあたるのです。
きっと登校してくれるようになると信じて。
新しき明日の来たるを信ずといふ
自分の言葉に
嘘はなけれど──
石川啄木のこの歌のような気持ちになることもしばしばです。