やっとのことでセンター試験の受験票が届きました。

ただいま浪人中の次男坊のが。

試験会場は。。。。看護大です。

うちの学校と同じ会場です。

う~ん、少しやりづらいかな。


さて、センターまであと36日。

センター試験で一番難しい科目は何だかご存知でしょうか。

それは国語です。

国語ほど、それまでの模擬試験での成績どおりにならない科目はないでしょう。

模試でいつも高得点をあげる生徒が、往々にして失敗することもあります。

逆に模試ではあまり得点できないのに、本番ではすばらしい点を取ったりすることもあります。

現に、「私は国語が不得意でした」という生徒が本番で190点(200点満点)ぐらい取ったことがあります。

いつも180点ぐらい取る生徒が本番で120点程度しか取れなかったということもありました。

事ほど左様に難しいのが国語という科目です。


なぜ、そんなことが起きるのかというと、たぶん国語の問題は80分で毛色の違う文章を4つ読みこなさなくてはならないからでしょう。

評論文、小説、古文、漢文。

一つの大問を解く度に、頭を切り替えて次の文章に臨まなくてはなりません。

評論の精緻な論理と日本語の文の構造を追い、次に小説で登場人物の心理を客観的に把握し、次に古文で文法や語彙力を試され、最後に漢文で漢字の海を文の構造と中国の思想を駆使しながら航海する。

要するに、読解力だけでなく、思考力と暗記力と推理力と分析力などが試されるわけです。

大人力も試されるかもしれません。

精神的に子どもっぽい子ほど失敗しがちです。


しかも、最近のセンター国語は、現代文(評論と小説)は長文化する傾向が強く、じっくり文章を読んで解いていくという力よりも、速読速解力を試されます。

文章をゆっくり読んで味わう、なんてことしていたら時間がなくなるのです。

反対に古典(古文と漢文)は易化傾向にあります。

現代文とのバランスを取っているのでしょうか。


一日目の午後にある国語を上手に乗り切ってほしい。

いつもはらはらする国語の先生であります。