登校して管理職に昨夜のことを報告。

最初の2名も昨日の2名も休む前日に登校しているので、生徒同士の接触があり、そこで移ったということは十分予測可能。

ということで、急遽学級閉鎖が決まる。


既に登校している生徒はすぐに自宅に帰らせる。

登校してくる生徒は校門で帰らせる。

とりあえず19日まで学級閉鎖とする。

それ以後のことは追って連絡網で知らせる。



以上の4つを生徒に伝え、保護者宛の文書を持たせて下校させる。



教室に行って既に登校している生徒に連絡。

「ええっ、学校にいたい!」としぶる生徒に「お前たちがすでにウィルスを持っていて病気を誰かに移すこともありえるんだから」と説得する。

「やべ、私昨日Mといっしょやったし」と同じ部活の生徒。

「いつまで休みなんですか」 「もう、スクールシックになるぅ」 「家、いま帰っても誰もおらんし」

とぶつぶついう生徒の尻を叩きながら追い出す。


次に校門に急ぎ、登校してくる生徒に文書を配りながら説明。

「やったぁ!」と素直に喜ぶ生徒。

「ええっ、残念!誰がかかったんですか」と心配げに聞きつつも顔は緩みっぱなしだって。

「とにかくまっすぐ家に帰れ。途中誰かの家に寄ったりするなよ。部活も中止。月曜日に連絡網で連絡するから自宅にいること」と言って帰す。


「先生のクラスは学級閉鎖なんですか。いいなあ」とは帰っていく生徒の後姿をうらやましそうに見つめている他学級の生徒のセリフ。

「うちのクラスはぜんぜんかかっていないし、休みもいないし、チョー健康クラスやじ」

「誰か休まないかな」

というのが本音だろうな。


まあ、生徒は学級閉鎖で帰っていったが、担任はふつうに先生としての仕事がある。

授業、テストの採点、問題作り、小論文指導などなど。

普段どおりの土曜日の日課をこなして、早々に退勤。

ばたばたと追われた1日だった。


帰る前に寮生が発症したとの連絡をうけたから、現在のところ合計5名。

今夜、明日、また「インフルにかかりました」という電話がくるかもしれない。

「先生は大丈夫なんですか」とは同僚の言葉。

5名発症の教室の担任だからなぁ。


戦々恐々。