この日本の教育はどこに行くのだろうか。


非常勤教員の増加(=細かな生徒指導・教育指導の低下)がある一方で

教員免許の更新(=自動車の運転免許更新よりもはるかに制度設計に

問題がある)をしなくてはならない現実。


いずれも市場原理主義の価値観で教育の「改革」が叫ばれていることの証拠。

このことの弊害がどうなるか。

その矛盾はすでに表れている。



たとえば、『授業をする先生がいない。』

それは、こういうこと。

その授業をすべき先生は、非常勤で、放課後は学校にいない。。。。。

その授業をすべき先生は、研修が待っているから学校にいない。。。。




あちこちから「こうせい」「ああせい」の「意見」が殺到して、

それに踊らされて教育の指針を決める「権力ある人々」が

思いつきで「改革」を提唱し、それに文科省が反応して、

トップダウンで「方針」が決められる。


こんな馬鹿なことってあるのか。


たぶん、この国の教育をどうするか、を真にわかっている政治家はいない。


某知事のように、年に一回行われる業者テストで(たぶんあそこの会社主催)、

たまたま出てきた表面的な数値に踊らされて、「くそ」発言をする輩も、

「政治家」にはいるし、

元ヤンキーで幸運にも成功した輩が「教育」に一家言したりもする。

そういう、マスコミ受けするような、マスメディアに露出することを狙うような、

一過性の人間に「教育」を云々されてはたまらない。


荒れ狂う生徒たちや無気力な生徒たちに、

真剣に立ち向かっている教員の、

日々の素朴で実直な教育実践があるからこそ、

この国の教育は、

成り立っているのではないだろうか。


私がイイタイのはひとつ。

教育や教育現場を批判する人間たちに、

「あれこれいわんと、あんたが教壇に立ってみなさい」

ということだけだ。

そうすれば、何が問題で、何がどうなっていて、

これから何がどうなるか、わかるはずだよ。

おえらいさんには「教育困難校」に1年間行ってみることを勧める。

そしたら、すぐにわかる。

ほんと、よく、わかるよ!

何が、いま、教育で求められているかが。。。。




しかし、こう言っても、実際彼らが教育現場に立つことはないわけで。


では、どうすれば、彼らに教育界の現状をわかってもらえるのか。


それについては、また書きます。