土曜日のワイン会が終わって、某画伯と二次会に行った。

画伯がパリ留学した時の話で印象に残ったのは、「パリが必ずしも現代美術の中心ではない」ということだった。

パリといえば、モンパルナスの丘にたむろす美術学生、というステレオタイプ化された印象がずっとあったのだけれど、今はベルリンとかマドリード、ニューヨークなど、パリよりも美術の先端を走る都市はたくさんあるそうな。


「美術といえばパリ」と同じように、「音楽といえばウィーン」というもう一つのステレオタイプがあるんだけど、どうなんだろう。

日本の西洋音楽受容過程を振り返ってみると、まずウィーンかベルリンという独墺系音楽への傾斜があるからね。

フランスやイタリアやスペインやロシアなど、それぞれの著名な音曲や作曲家は今の我々にもよくなじんでいるのだけれど、基本的な西洋音楽の伝統はやはり独墺系にありそうな気がする。

こんな固定観念から放たれないといけないのだけれど、なかなかこういう前時代の遺物みたいな感受性の伝統は、なかなか消しがたいのではないだろうか。


さて、二次会を終えて、お互いに家まで歩いて帰ることに。。。。。

画伯は小松台、私は生目台。

どちらが近いのかはしらないが、とにかく歩いて帰ることに決定。


画伯と別れた最初は意気揚々と歩いていたが、さてさて、天満橋を渡り、花山手の団地に登る頃からバテ気味。

花山手を降り、次に生目台の坂を上がる時にはじっとりと汗をかいてしまった。

二度も団地の坂を登るのはきついものがあるなあ。


歩いて、汗かいて、ワインのアルコールを蒸発させ、家でシャワーをあびて、もう一度ビールを飲みなおして就寝。

おかげで、昨日は午前中はダウンしていた。

貴重な日曜日を無駄にしてしまった感があった。

冥すべし。