急遽思い立って、太宰府天満宮に受験の合格祈願、そして九州国立博物館に「島津の国宝と篤姫の時代展」を見に出かけた。
えびのまで国道で行き、えびのICから益城熊本空港ICまでETCの通勤割引を活用。
いったん熊本市内の長男宅に荷物を置き、再び熊本ICから筑紫野ICまで高速を利用。
昼過ぎに大宰府に到着。
さっそく天満宮で祈願をする。
中国からの観光旅行の一団とすれ違った。
オリンピックより九州観光かな。
さて、早々に参拝をすませ、九州国立博物館へ。
天満宮から博物館への連絡通路があり、エスカレーターと動く歩道を乗り継いで行けるようになっている。
エスカレーターは長くて高くて傾斜もある。
先日のビッグサイトでの事故を思い出しながら、流れる汗をふく。
さて、「島津の国宝と篤姫の時代展」は、実は「東京大学史料編纂所20万点の世界」という副題がついているとおり、史料編纂所の耐震工事に伴う一時避難の場所として九州国立博物館が選ばれ、この機会にその所蔵品を厳選して紹介するということである。
大河ドラマ「篤姫」のブームもあって、連日人気を集めている展覧会である。
お盆に行ったら交通渋滞と人ごみでもっとすごいことになるはずだから、平日の今日、思い立って見ることにしたのだ。
秀吉朝鮮出兵の折の薩摩武士の虎刈りを描いた屏風や絵巻、「歴代亀鑑」という島津家に下された文書を丁寧に表装したもの、ペリー渡来の時の様子を描いた屏風など、見ものが多かった。
中でも国宝に指定されている秀吉の刀狩り令の文書や、蒙古襲来絵詞、ペリーの使節として同行した人たちの似顔絵、帆船の詳細なスケチッチ、大奥の見取り図などが興味深かった。
似顔絵で初めて知ったことだが、ペリーは来航の際に自分の息子を連れてきているのですね。
どういう意図があったのかはわからないけど。
また、大奥の見取り図を見ると、女性だけ1000人が暮らしていたという大奥がいかに広かったかということや、篤姫の暮らしていた居室の多さなど、そのスケールが思い起こされるのであった。
そして、残されている屏風や絵巻などの絵の、様々な色が今でもくっきりと残っているのにも驚かされた。
数百年の時の流れに色あせることなく、鮮やかな色調で残されているのは奇跡みたいに感じられた。
また、大河ドラマで使われ、宮崎あおいが着用した打掛けも数点展示されていた。
色鮮やかなその織物を見ると、大河ドラマってお金がかかっているんだなあという思いを強く持った。
正味3時間ほどかけて見た展覧会。
楽しいひと時でした。