某予備校主催の説明会があった。
何を説明するか、どういう顔ぶれか、だいたいわかっていた。
説明の内容も、その予備校の状況や他の予備校の批判という、
いつものパターンでわかりきってはいたことだけど、
宮崎県を担当する人から「先生、出席してもらえませんか」という電話が月曜日にあったので、
彼の顔をつぶすわけにもいかないし、今年はうちの浪人生が在籍しているし、参加することにした。
夕方6時からのスタートなので、同時間帯にある夕課外を時間変更して、参加。
例によって例のごとくの話が。。。。。。。
大学受験のデータ的な新鮮味、入試の鋭い分析などはなかったし、もともと期待してはいない。
まあ、全国展開の予備校ではないから、全国の受験分析が貧弱になるのはしかたあるまい。
しかし、それにしても、他の予備校批判だけはやめてほしいものである。
この予備校の説明会に参加するたびに、嫌になる。
同業他社の批判をしておもしろいのだろうかね?
でも、問題は他にある。
ここの説明会には県内の普通科高校の進路担当がよく集まってくるんだけど、その多くが、
「お説ごもっとも」という感じで、その予備校の取り組みや同業他社批判を拝聴されておる。
県内進学校の校長上がりがそこの顧問をされているというのが大きいのだろうか。
かつての大御所がおいでなのだから、あだやおろそかにはできまいというわけなのか。
その予備校の宮崎校はないのだけれど、(九州では本県と佐賀をのぞいて各ご当地校がある)、
県内の進学校に鋭く食い込んで、宮崎からたくさんの浪人生を受け入れていることは事実である。
先述したが、わが校からも今年は2名お世話になっている。
この予備校の学習指導・生活指導は信頼できるものである。
それは大いに認める。
しかし、入試データは信頼に欠ける部分がある。
センター試験の自己採点の分析など、データ返却だけ早くて分析は3流である。
予備校としてはアンバランスだけど、しかし、この学校を信じて毎年二桁の生徒を送り込んでいる高校がある。
(二桁ですよ、一つの予備校に!)
私はそういう高校の進路指導は問題がないのだろうかと思う。
今どき、二桁の浪人生を出す高校って?
その二桁全員が東大や京大志望なら理解できないわけではないが、そうではないでしょう。
浪人したらその予備校にやる、という進路指導の思考回路ができあがっているみたいではないか。
この予備校に頼りきった指導をしているのではないかと勘ぐりたくもなる。
進路指導は、自分の経験がモノをいう部分が大きい。
その予備校に頼らないで、独自の分析をする目が必要ではなかろうか。
そう思った。