一夜明けて今日。

昨日亡くなったKさんの同級生たちが学校に集まってきました。

みな、ショックで言葉がポツポツとしか出ません。

春休みに会ったのが最後となった子。

前日夜までいっしょに路上でライブをしていた子。

そう、彼女は自作の歌をいっしょに路上で歌う友達がいました。



みなが思い出の写真を出し合います。

日常の一コマに陽気な彼女の笑顔。

修学旅行や合唱大会でのすごくすてきな笑顔。

ライブでのうれしそうな笑顔。

……見ていると、切なくなってきます。



思い出のたっぷりつまった写真を明日、通夜の式場にコラージュします。

せめてもの手向けになればという思いからです。



生徒や卒業生の若くしての不慮の死。

これは教える立場にいる者にとっても、本当に身を切られる思いがします。




私もかつて、教え子を交通事故で亡くしたことがありました。

16歳の少女が交差点を横断中、左折してきたトラックに巻き込まれて亡くなったのです。

巻き込み防止のバーを備えていなかったトラックに一瞬にして命を奪われました。





事故現場での彼女の遺体。

ぐにゃっと曲がった自転車。

かばんの中にあったノートに彼女の名前を確認した瞬間。

事故を聞きつけて駆けつけられたお母様が崩れるように泣きだされた時。

……いまでもありありとそれらのことが思い出されます。



まだまだ生きて、人としていろんな経験を積んで人生を生き抜くことが期待されていた、たった一つの命が無残にも奪われる。

交通事故の悲惨さは、本人も無念でしょうが、残された者たちの悲しみがいつまでも癒されないことです。



明日が通夜です。

まだまだ生きていたかったであろう彼女に、心から哀悼を捧げたいと思います。