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TheComputingSchool

目標:情報の各自分やに関する基礎的・基本的な知識,技術を習得させ.現代社会における情報の意義や役割を理解させるとともに,情報社会の主課題を主体的,合理的に,かつ倫理観を持って解説し,情報産業と社会の発展を測る創造的な能力と実践的な態度を育てること.

おはようございます.

第6回The Computing Schoolの始まりです.

まずは,前回の復習からです.
インターネットの起源と通信方式についてでした.

インターネットを作るときの目標は
・基地局が壊れても他の基地局を経由して情報を届けること.
・情報をパケット(小包)化し通信が途絶えても途中からデータを送信すること.
でした.

インターネット通信方式にはクライアントサーバー型とP2Pの2つがありました.

クライアントサーバー型はクライアントがサーバーにアクセスして情報を引き出します.
クライアント(Client)はサービスを受ける側を意味し,サーバー(Server)というのはクライアントにサービスを提供する側のコンピュータを意味します.

P2Pは個々のコンピュータが対等の関係にあります.
言い換えると,クライアントでありながらサーバーでもあるということです.

それでは本題に入ります.
今日のテーマはネットワーク回線についてです.
ネットワークを規模で分けるとLAN(Local Area Network)とWAN(Wide Area Network)の2つがあります.
LANは学校や企業内,家庭などで接続された小規模なネットワークのことです.
WANはLAN同士を繋ぐものです.これが世界規模でつながったものをインターネットと呼びます.

LANを繋ぐWANの回線の種類にはISDN・ADSL・CATV・FTTHなどがあり,それを提供するプロバイダというのがあります.

プロバイダ(Provider)とはインターネット回線の接続を提供する事業者のことです.
プロバイダにはeo・ocn・plala・yahoo!!BB・・・などがあります.
NTTはインターネット回線を提供する業者でありプロバイダではありません.
つまり,NTTとプロバイダの2つに加入して初めてインターネットが使えます.
NTT以外で通信回線を持っているのはeoやケーブルテレビのZAQなどがあります.
eoやケーブルテレビは通信回線とプロバイダの同時加入ができます.

ISDN(Integrated Services Digital Network)は64kbps~124kbpsの通信ができます.いわゆるダイヤルアップと呼ばれ1990年代に主に活躍した回線のことです.ISDNの特長は電話回線を用いるので通信中は電話が使えなず,接続時間に応じて料金が課金されることです.

ADSL(Asymmetri Digital Subscriber Line)には3つの特長があります.
1.(Subscribe Line)加入者の回線が(Asymmetri)非対称なサービスです.
自分からみてデータを送信することを「アップロード」又は「上り」,データを受信することを「ダウンロード」又は「下り」と言います.
ADSLは上り「0.5~約12Mbps」下り「1.5Mbps~約50Mbps」とかなり上りが遅くなっています.
下りが速い理由はインターネットを使うの多く人はデータをダウンロードすることが多いので,上りより下りが速くなるように割り当てられています.理由はその他にもたくさんあるので調べてみるといいでしょう.
2.ADSLはISDNと同じ電話回線ですが使う周波数帯域が違うので,インターネットをしている時に電話も使えるようになりました.
3.ADSLで使用している周波数帯域は電波の障害を受けやすく電話の基地局から距離が遠くなるほど著しく通信速度が遅くなります.7km離れると通信ができなくなります.

CATV(Cable television)はケーブルテレビのことです.
通信速度は上り「最大5Mbps」下り「160Mbps」です.
今までは電話回線を使用していたため,通信速度がそれほど速くありませんでしたがCATVは専用回線を引くことで通信速度が上昇しました.その為,大量のデータを送ることができるので映像(テレビ)も見れるようになりました.

FTTH(Fiber To The Home)は一般に光通信と呼ばれるものです.
通信速度は上下「100Mbps~1Gbps」です.
特長は今までとは違い上下同じ速度で転送できます.
データの転送は
光通信を利用することにより飛躍的に通信速度が速くなりました.

回線の種類についてはここまでです.
回線の速度についてなんの説明も無いままここまで話を進めてしまったので,回線の速度について解説します.

前々回と前回の話を思い出しながら読むと分かりやすいと思います.
bps(Bit Par Second)とは1秒間にどれだけのデータを転送できるかを表します.
100bpsなら1秒間に100bのデータが送れます.
100bを8で割ると12.5なので100b=12.5Bです.
12.5Bということは全角一文字2Bなので6文字+半角英数一文字が送れます.
ISDNの転送速度は64kbps~124kbpsなので1秒で6文字.
1分間で390文字のデータが転送できるということが分かります.

それぞれの回線の所で書いた速度は通信事業者が発表している最大値なので本当はそれの半分程度しか出ません.
実際の回線速度はRadish(http://netspeed-osaka.studio-radish.com/speedtest.html?mode=rw&precision=low&type=n)などで測定できます.

今週の宿題はファイルの転送についてです.
回線はFTTH,実質転送速度50MbpsでSkypeを使い1.2Gbの動画を友達に送信します.
何分でファイルの転送が完了するでしょうか?
但し,相手の回線速度は実質転送速度が40Mbpsとする.

以上,第6回The Computing Schoolを終わります.
最後までお付き合いいただきありがとうございました.

語彙録
LAN WAN ISDN ADSL CATV FTTH プロバイダ bps

参考URL

http://e-words.jp/w/E382B5E383BCE38390.html
http://e-words.jp/w/E38397E383ADE38390E382A4E38380.html
http://e-words.jp/w/ISDN.html
http://e-words.jp/w/ADSL.htm
http://e-words.jp/w/FTTH.html
http://e-words.jp/w/CATV.html
http://ja.wikibooks.org/wiki/LANとインターネット
http://netspeed-osaka.studio-radish.com


のりひと
2011.12.14 +6
http://ameblo.jp/computing-school/