落書帳-まーぼ落書帳-ふく

たまに料理するとテンションあがる。
一人暮らしを止めて実家に戻ってからは包丁を触ることすらなくなったなあなんて考えたら
この先ずっと実家に居るわけじゃないしちょっとマズいかもなんて思い始めちゃって
平日の休日の昼間にせっせと材料を買い込んでマーボー豆腐を作った。
冷蔵庫の片隅でウインナーが寂しそうにしてたのでブチ込んでみた。
結構合ってた。後先考えずに思いつきでやっちまうのが楽しいオトコの料理。
たまに料理するとテンションあがる。
よって写メとか撮っちゃう。

これだけじゃ何なので、犬の干物もおまけに・・・。



書きたいことその1
00年代 個人的ベスト10アルバム 洋楽編 第8位
The Vines - Highly Evolved (2003)

落書帳-vines

オーストラリア:シドニー出身のロックバンド、The Vinesの1stアルバム。
歪んだギターと絶叫ボーカルによる90年代初頭のクランジサウンドと
60年代を思わせるアコースティックでの美メロナンバーを
1つのバンドの中に同居させていることから
「NIRVANA meets THE BEATLES」なんて言葉で表現されることが多い。

・・・んだけど僕はそのキャッチコピーにイマイチ納得していない。
確かに彼等はデビュー前にニルヴァーナのコピーをしてたなんて話もあるし
クレイグが患う自閉症(アスペルガー症候群)という病気から伺える
精神的な危うさがカート・コバーンとダブって見える部分はあるっちゃあある。

んでもヴァインズはニルヴァーナほどシリアスに鬱々としてないと思うんだよなー。

The Vines - Get Free


カートがニルヴァーナを通してレイプミーだとかヘイトミーだとかって大真面目に歌ってるのと比べたら
クレイグがヴァインズを通して叫ぶ叫びなんて実に軽くてなんというかポテトチップスみたい。
ものすごくわかりにくい例えだけど笑

The Vines - Highly Evolved


ビートルズに関しても同じ感想。
クレイグが才能溢れに溢れまくってる優れたソングライターであることは疑いようがないんだけど
あのビートルズと比較するほどではないのでは・・・

ってこれじゃあ褒めてるんだか貶してるんだかわからんな。

つまり「NIRVANA meets THE BEATLES」なんてチンケな例え(合ってるんだけど)が
気に食わないだけであってヴァインズというバンド自体はもちろん大好き。

彼等には比較されるバンドと比較して物足りないだろって部分を
充分に補って余りあるくらいの爆発力とテンションとオマケに繊細さをもっているのだ。
単純にロックンロールとして実にかっこよくて爆音で聴けば嫌なことも忘れちゃう。
音楽に難しいテーマを持ち込まれるといくらかっこよくたって疲れちゃう時、あるだろう。
凶暴な部分でも繊細な部分でも純粋に音楽だけで魅了してくれるバンドは今の世の中では貴重。

08年のフジロックフェスティバルといえば
マイブラッディバレンタインの十何年かぶりの来日、最高のパフォーマンスに尽きるわけだけど
実はそれと同等の感動と熱狂を与えてくれたのが同じく来日したヴァインズだったのです。
彼等の初来日公演がクレイグの精神状態の影響もあって惨澹たるものだったのは有名な話なので
(そこらへんはこちらで→ザ・ヴァインズ、待望の初来日公演レポート)
正直怖いもの見たさで見にいったわけだけど・・・いやあ本当に最高でした。
音源ではボーカルを重ねまくって臨場感を出してるタイプのバンドなだけに
ライブはそこまでじゃないんだろーとか思っていたけど、心配無用。
フェス内の短い枠の中でありながら僕がこれまでの生涯見たロックバンドの中でも
間違いなく上位、いやひょっとしたらベストに挙げられる程の素晴らしいパフォーマンス。
上にも載せたこのアルバム収録曲ゲット・フリーでの大合唱、忘れられません。

まああまりに感動して迷いなく抑えたその後の単独公演のチケットは
またもクレイグの精神状態悪化の影響で中止、払い戻しになったなんてオチもあるわけだが。
もはやそこらへんの不安定さも含めて好きだ。今はただ復活を待つ。

って今調べたら新作情報なるものが不確かながらあるみたい!んーわくわく。
環境の変化を極端に拒むアスペルガーの症状からすれば
世界ツアー、ましてや極東の地にまで来るってのは困難な話かもしれないけど
新作が出たらやっぱり単独が見たいなあ・・・クソみたいな内容だとしても・・・。

Highly Evolved
Highly Evolved
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The Vines
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