2014年6月25日
北九州の戸畑地区は旧八幡製鉄が中心に”鉄”で発展した場所で
ある。その八幡に良質の石炭を供給し莫大な財を成した御三家の
豪邸が有る事でも知られている。麻生家・伊藤家・松本家である
が、麻生家は現財務大臣の実家で非公開である。伊藤家は書院造
りの日本建築で、松本家はアールヌーヴォー様式の当時としては
真に貴重なデザインを採用した建築である。両家共電話で予約す
れば見学させてもらえる。小生は松本家を予約して、歴史的建造
物のある門司港も散策して来た。
術後3ヶ月が過ぎ、家族のOKもでたので、延び延びになっていた
戸畑・門司港の旅を愉しんできた。中部空港~福岡空港にもLCC
が就航するようになり、便利になった。手頃な値段で早く帰って
これる。梅雨で不安定な天気を心配したが、6/15~6/16
は晴れ後曇りで撮影にも恵まれた。
先に松本健次郎邸を掲載し、門司港の散策風景は次回に掲載いた
します。
①
洋館部分、建築面積624.9㎡の木造2階建て ↑
設計は日本銀行・東京駅などを手がけた辰野金吾
明治41年から45年にかけて自らの住宅と迎賓
館を兼ねて建てたもの。と言う
右の日本館とは渡り廊下で繋がっている
②
洋館西面、庭園からの眺め ↑
国指定重要文化財。昭和33年に昭和天皇・皇后両陛下がご宿泊に
なられた格調高い建物である。
この建物の外壁は、アールヌーヴォー様式(円弧、曲線)とハーフ
テンバー様式(柱や梁の骨組みを外に見せる)が融合され、縦・横
のラインを強調する木部のダークグリーンと白い壁面とのコントラ
ストが外観を特徴づけている。設計者・辰野金吾氏の力作と言える
文化財として、国の重要文化財の指定となっている。
外装部分A ↑
外装部分B ↑
③
日本館 建築面積466.1㎡ ↑
中央書院、大座敷、書院座敷、書斎、居室を備えた建物
明治時代の貴紳住宅の典型的な構成だという。
④
日本館 庭園からの眺め ↑
室内に椅子がおかれていて、コーヒー・抹茶が振舞われる
「結婚式ゲスト待合室」、「親族控え室」などに現在は使
われている。「花嫁支度室」もある。
⑤
邸内は回遊式の庭園になっている ↑
⑥
洋館 1階玄関ポーチ ↑
⑦-1
当時は客溜ロビーになっていたが、現在は結婚披露宴会などに ↑
使われている。
床・天井は”木組構造”が採用され、全館各室に使われている。木目の温もり
が伝わってくる。
ロビー・メインマントルピース ↑
大理石の丸型加工は独創的
⑦-2
1階 貴賓室 ↑
この部屋で”洋風の結婚チャペル様式が催され、ロビーで披露宴が
開かれるウエディングコースとなっている。
丸く張り出した三つの窓は外観も印象的だが、暖炉・飾り棚と共
にアールヌーボーの特徴が良くでていると言う。この建物の代表
的な様式スペースである。
貴賓室・マントルピース ↑
はめ込まれた暖炉と飾り棚が特徴
⑧
1階食堂 出入り口 ↑
上部の半円径の飾りは和田三造作の樹木鳥図
⑨
食堂・南側壁面 飾り棚 ↑
この部室もまたアールヌーヴォー様式が色濃く表現されている
⑩
食堂・北側壁面 ↑
⑪
テーブルセット ↑
小生の座席にセットされた食器、あまりに奇麗なので撮影させて
もらった。
⑫
食堂西側ベランダから庭園の眺め ↑
⑬A
ロビーから吹き抜き階段室を見る ↑
上から見ると、コの字形に昇降でき、新郎・新婦が下りてくる。
⑬B
階段北側壁に飾られたタピストリー「海の幸」 ↑
南蛮貿易で賑わう長崎平戸港の風景(絵更紗製)
1918年 和田三造作
⑬C
階段南側壁に飾られたタピストリー 「山の幸」 ↑
鉱山、炭焼き、田植などが描かれている(絵更紗製)
1918年 和田三造作
⑬D
階段室東側壁のステンドグラス ↑
青空と白雲を背景にした葡萄の樹陰を燕が飛ぶ風景
1918年 和田三造作
⑬E
階段室 天井部分 照明器具・周りの内装造作 ↑
⑬F
和式・結婚式場入り口 ↑
2階 廊下 ↑
2階 談話室 ↑
⑬G
松本健次郎氏の肖像画 ↑
(1870~1963)炭鉱業・紡績・電機・製鋼・窯業を興し
1909年には明治専門学校(現九州工業大学)を開校した。
⑭A
洋館2階和室・飾り棚 ↑
化粧織物は佐賀錦が使われている。
和室に暖炉が!はめ込まれている。
⑭B
床の間 ↑
⑭C
飾り屏風 ↑
⑭D
和室・格天井 ↑
⑭E
和室・廊下 ↑
【トピックス】
ドイツ東部ミュンヒェベルクの上空から撮影された農地
自然と人間の営みが組み合わさり、まるで幾何学模様のように見える
農地がドイツ東部の上空から撮影された。 (AFP)
hierohフォトルーム
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