先に読み終わった“告白”と今日読み終わった“美丘”
2冊の題名を並べると、二つともきれいな話を想像する
けれども、二つの話は真逆を行く。
絶望の中にある絶望の話と絶望の中に見出す希望のある話。
“告白”は終わりの1/3からちょっとづつおもしろさが減り
あたしの中では尻つぼみな一冊。
きっと一気に読むべきだったのに日にちを分けたのが間違い。
おそらく、今後も読み直すことはない。
カフェで3/4を読み過ぎたところで、帰宅し読み終えた“美丘”
あまりに涙があふれ、声が出てしまうくらい。
両鼻が詰まり、息ができないくらい。
「胸の底が裂けて、中身がすべて流れ出してしまいそうだった」
僕の言葉。
僕でも君でも、なんでもないのに
ただの読者がこの遠い平和世界から読んでいるだけなのに
僕のその気持ちそのものになっていた。
人は誰でも人生の先に死を迎える。
小さいころから「絶対」って言葉はあまり信じていなかった。
(それだけを言うとさみしい子みたいだけれども)
絶対ってすごく無責任だなぁっと思っていて。
ただ、この世で絶対が本当に絶対だと思えるものが一つあるとするなら
人はみな死ぬということだなと
子供ながらに思っていた。
人は死に向かって生きていると。
美丘はその死が見えている。
死があるから生がより鮮やかになる。
間近に迫れば迫るほど
日常が幸せにあふれて行く。
死をちゃんと見つめられたとき
本当の幸せに気がつくのだと。
とてもせつなく、とても美しいストーリでした。
昨日からスタートしたドラマ版「美丘」
瞬間・瞬間にまるで別人に見えるような吉高さんの表情
君と僕の顔が
どう変わっていくのか、楽しみです。
