職場で悩む男性の方からです。
ご質問をブログに掲載することはご本人から許可をいただいております。
ご本人の許可なく掲載することはございません。
自己判定がCスタイルの方で
お悩みは、Dスタイルの要素が高い上司との関係性です。
ご質問いただき、ありがとうございます。
ご質問いただいた方は、
DiSC®理論で表現すると、”C”スタイルでしょうか。
”C”スタイルの方は、正確や着実をとても重要視されると言われています。
様々な角度から、物事を俯瞰的に捉え、大切に大切に1つの結論を見出します。
そのため、疑問を感じたり、異論を唱える傾向があります。
(今回、ご質問をいただいたのも、きちんと答えを出したいと思われたからではないでしょうか)
”C”スタイルの方は、周りの方から信頼が厚いと言われていますが、
それは、適当に流すことなく、ご自分の言動にも責任がおありで、
このように、納得するまでご質問をくださる方が多いからなのだろうと、改めて思いました。
DiSC®理論に対して、ご興味をお持ちいただき、
また、ご質問もいただきましたこと、大変嬉しく思います。
本当にありがとうございます。
では、いただきましたご質問に1つずつ、お答えしていきますね。
①ホームページの
DiSCのプロファイルを見て
「動機づけ」の部分や「恐れ」の部分などを分析して
結局、正しい順序さえもつけ始めてしまいます。
自分は正しいと思ってるし、
間違ったことはしたくないし、
してないつもりだけど、
自分の何が正しくないのかを知りたいから、DiSCからわかることを教えてほしい。
--①のご質問に対して----------
ご質問いただいた方にとっては、
分析して、正しい順序をつけることは、思考の整理をするために、かけがえの無いものだと思います。
これまでの人生も、正確や着実を選びながら、山や谷を越えてこられたのではないでしょうか。
人には、根本的な欲求や価値観には違いがあります。
ご質問いただいた方は”C”スタイルですが、
私は真逆の”i”スタイルです。
正確や着実の優先順位がとても低いです。
ご質問いただいた方が、正確や着実を選びながら、山や谷を越えてこられたとすれば、
私は、熱意と勢いで山や谷を越えてきました。
人によって、物事の捉え方や進め方に違いがあります。
その方によって、正解は違います。
①のご質問にお答えするとすれば...、
全て正しいこと。
でも、その正しいことは、人によって違うのです。
それが、答えになるでしょうか...。
②Dの人への対応みたら、
明らかに対応策ではなく、
Dの人に考慮しましょうみたいなこと書いてある。
それで問題は解決するのか?
結局こちらがすべて我慢しないといけないのか?
--②のご質問に対して----------
さすが、よくお読みになって深く考えていらっしゃる”C”スタイルの方ならではの
ご質問だと思いました。
考慮だけでは、問題解決にならないのでは...?と、思われるのは、当然のことですよね。
ここに記載されているのは、対応策のもっと手前の捉え方から書かれています。
対応策に入る前の、捉え方から、記載されているので、
疑問を感じられたのだと思います。
対応策はとても重要ですが、
DiSC®理論では、対応策の前に、
自分と相手の関心事、違いを理解することから始めるという考え方があります。
自分と相手は違う。
ということを理解(考慮)しましょうと書かれています。
例えば、誰かと映画を見に行って、その後に、映画について語り合うとします。
「このシーンが感動した!」と、ストーリーを話す方もいらっしゃれば、
「女優の〇〇さんが、美しかった!」と、人にフォーカスする方もいらっしゃれば、
「映像の撮り方が、テクニカルだった!」と、技術にフォーカスする方もいらっしゃいます。
映画の後に、このような会話をしていて、私がいつも思うのは...、
そんなシーンあったかな..?なんです。
同じ映画を観ているのに、
人によって、見えているものや感じているものが違うんですよね。
それが、普段のコミュニケーションでも同じことが言えるのではないでしょうか。
そう思うと、相手に対して求めることが、少し和らぎませんか?
②のご質問にお答えするとすれば...、
対応策と書かれていますが、
対応策の前に、相手を理解するステップがあります。
相手を理解すれば、
我慢が、我慢という感覚から少し変化するのではないでしょうか。
③以上のことから
人間関係向上のために
DiSCを一人でやるのは
意味がないと思うのですがどうですか?
ちなみに上司はDiSCは知りませんし、受けてくれる可能性は低いです.。
--③のご質問に対して----------
相手の方も、人間関係向上を求めていらっしゃるのであれば、
ご一緒にお受けになることをお勧めします。
しかし、相手の方が、DiSC®理論を受けてくださる可能性が低いと感じていらっしゃるのであれば、
その方に、DiSC®理論を受けていただいても、
その方自身が、効果をあまり感じられないのではないでしょうか。
逆効果かもしれませんね...。
お腹がすいている方は、何を食べても美味しいけれど、
お腹がいっぱいの方は、何を食べても気分が悪くなる...。
みたいな感じでしょうか....。
DiSC®は、自分と相手の同じ部分や、違いを理解するヒントになります。
相手を変えることはできませんが、
自分の捉え方が変わるだけでも、
ストレスが軽減され、相手に対して求めるものも変わってきます。
それを客観的に、理論的に科学的にヒントになるのが、DiSC®理論です。
③のご質問にお答えするとすれば...、
お一人でお受けになったとしても、とても意味のあるものだと私は思っています。
いかがでしょうか。
ご質問に対して、お答えになっていれば、嬉しく思います。
最後に...、
私は、自分が嬉しいことや楽しいこと、モチベーションが上がることを周りにしてきました。
良かれと思ってしてきました。
しかし...、実は、自分にとって嬉しいことや楽しいこと、モチベーションが上がることが、
相手にとっては、しんどくて、苦しくて、モチベーションが下がることがあるということを
DiSC®理論を通して知ることができました。
今は、まだまだ相手にとって嬉しいことや楽しいことを理解しきれているとは言い切れませんが、
私≒相手ではないことを知り、相手を知ることをまずは、大切にしています。