その父に代わってデザイン会社の代表を務めています。
このデザイン業界に入ったのは、27歳のとき。
大学
を出て就職したのが印刷会社
でした。
その時から、ずっと19年間
デザインに携わってきたのですが、
入社当時は、デザインのことは
何も知りませんでした。
デザインを知らない自分への劣等感
慣れない仕事への不安・ストレス
難しい人間関係・・・。
肉体的にも精神的にも追い詰められ
自分を見失いそうでした。
その時のことを思いだすと
今でも胸が苦しくなります。
もう辞めてしまおう・・・と思ったことも
1度や2度ではありません。
ですが、それを乗り越えることができたのは
やっぱりデザインが好きだからだと思います。
仕事や人間関係が
本当に嫌な時期
もありましたが
デザインは好き
でした。
好きだから、19年も
やってこられたのだと思います。
そして、社長だった父
の存在も
大きかったです。

父とうまくいかない時も
多々ありましたが
なんだかんだ言って、
いつも父の背中を見ていました。
父と一緒に仕事ができたのは
私にとって、とてもいい経験です。
社長を任されてはじめて、
父の偉大さがわかりました。

大変そうな素振りを
全く見せなかった父
見えないところで、人知れず
苦労していたのでしょう。
いろいろありましたが
私は、父を尊敬しています。
いつも私を助けてくれる
社員たちの存在も、本当に大きいです。
いくらデザインが好きとはいえ、
一人でできることには限界があります。
社員のサポートがあってはじめて、
私は社長の職務を全うできています。
母や妹、師、友人、パートナー・・・
私は日々、いろいろな人に
支えられて生きています。
感謝する気持ちを忘れないで
父の意志を守っていきたいと思っています。

