<この記事はMasayaが担当します>

 

 

みなさん、マルセル・パニョル(Marcel Pagnol)をご存知ですか?

 

19世紀から20世紀を駆け抜けたフランスの劇作家であり映画作家で、マルセイユ(Marseille)を舞台にした有名な3部作を書き上げました。

 

3部作とは、「マリウス(Marius)」、「ファニー(Fanny)」そして「セザール(César)」。現在はそれぞれが映画化されています。マルセイユを観光する前後に、一度ご覧になってみてください。南仏プロヴァンス(Provence)の港町に流れた時間の深みを味わうことができますよ。

 

そこで今回は、マルセル・パニョルの作品「マリウス(Marius)」で一躍有名となった観光スポットをご紹介します。

 

 

旧港(Vieux-port)で運行している「フェリー・ボート(Le Ferry Boat)」です。

 

 

こちらのフェリーボートは45人乗りで、全長283メートルの航路を走ります。何が世界一かというと、この航路、実は世界一短いことで有名

旧港を横切るように市庁舎(La Mairie ラ・メリィ)前と油の広場(La Place aux Huiles ラ・プラス・オゥ・ジュイル)前の両岸を海上で繋ぎ、観光客の皆さんに、海上からの美しい旧港の眺めを提供します。3〜4分の短い道程ですが、気軽にちょっとした船旅を楽しめますよ。

 

 

現在、2艘のフェリー・ボートが観光客の皆さんを海上へ誘います。

 

それが「ル・フェリー・ボート(Le Ferry Boat)号」と「セザール(César)号」です。

 

セザール号」は、60年以上に渡り、多くの著名人を乗せてきたことでも有名。趣のあるレトロな船体を眺めると、昔からの港の様子が目に浮かぶようです。実は、2010年に一度引退しているのですが、マルセイユ市民の嘆願により復帰したというエピソードも。いかに愛されているかがわかりますよね。

また、「ル・フェリー・ボート号」は太陽光パネルを装備した電気駆動のフェリーで、環境に優しく時代に適した設計となっています。内部もゆとりがあり、お子さんや高齢者の方、そして障害者にも優しい作りとなっていて安心です。

 

マルセイユでフェリーと言うと、遠方に向かう船が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。しかし、旧港が誇る小さくも偉大なフェリーを忘れてはいけませんよ!

 

マルセイユ観光の際には、「世界一」の航路へ飛び出してみましょう!

 

 

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<フェリー・ボートの詳細情報>

・運航日:月曜日〜日曜日(5月1日のメーデーは除く、また「セザール号」は週末のみ運航の予定)

・運航時間:7時30分〜20時30分(約10分間隔で運航)

・料金:0,50ユーロ/回

・最寄駅:地下鉄M1“Vieux port“より徒歩5分

 

※天候等によっては運休の可能性がありますので、ご注意ください

※2017年5月現在の情報になります

 

 

(参照元)

・R. Gourvennec, “LE VIEUX-PORT L'ÂME DE MARSEILLE“, ID art de vivre PROVENCE, No71, Séquoia Editions, 2017, pp.36-37

マルセイユ市公式ホームページ (2017年7月10日閲覧)

「フェリー・ボート」, RTM公式ホームページ内 (2017年7月10日閲覧)

マルセイユ観光案内所公式ホームページ (2017年7月10日閲覧)

Le nouveux ferry boat de Marseille Navire électro-solaire (2017年7月10日閲覧)