首都圏でもコロナによる緊急事態宣言が緩和されて数ヶ月が経ち、

新卒媒体各社の合同説明会イベントも少しずつ開催されるようになってきた。

 

例年なら多くの学生が内定を獲得し、就活も終盤を迎えている時期ではあるが

今年はまだまだ就活を終えられていない学生や、「就活の軸」すら定まっていない学生が多くいるように思う。

 

先日、とある合説イベントで学生さんたちと話している中で

「福利厚生がしっかりしている企業はどう見分ければいいですか?求人を見ていてもよく分からなくて…」

という質問をいただいた。

 

やはり、自分が入社しようとする会社の福利厚生は気になる。

とはいえ、就活のイベントに何十万もかけて出展している企業の福利厚生制度なんて、正直求人を見ただけでは大差なんて無いだろうし、制度を作って広報的にアピールするだけなら簡単なこと。

実際にその制度をどれだけの社員が利用できていて、働きやすい環境に直結しているかなんて、外から見ても分からないのが正直なところである。

そんなブラックボックスに近いものを企業選びの基準として据えるのは、当然間違った就活の進め方だとその学生にも伝えさせてもらった。

 

「企業選びの軸」になるものは、もっと自分本位な内容でなければならないと思う。

自分が充実して向き合える仕事なのか、成長できる環境なのか…。

結局新卒で社会人になるという事は、新しくゲームを始めたのと同じで、最初はレベル1の状態からどんどんと経験値を積んで成長していく必要がある。

いつまでたってもスライムしか倒せないのでは、いつかは後から入ってきた仲間にポジションを奪われてパーティーから外されるのがオチである。

 

話が少し脱線してしまったが、結論から言うと「福利厚生がしっかりしている企業がその状態であり続けているのは、そこで働く社員がしっかりと成長とともに成果を出し続けているから」であり、その恩恵を受けようと思うのなら、自分自身も口を開けてエサを待っているだけではなく、その会社の一員としてしっかりとパフォーマンスを発揮できるように成長していかなければならないのである。

 

私が元居た会社も、業績がいい頃は保養所もあったし、プロスポーツの年間チケットやテーマパークの優待券が毎年配られていた。人員の不足が深刻化してきてからは、大型連休を取るのも難しくなった。

結局のところ、働きやすい会社や環境を守り継続していく為には、ひとりひとりの当事者意識や頑張りが必要不可欠なのだと思う。

 

これから企業を選ぶ皆さんには、「会社が何を与えてくれるのか」ではなく、「自分がその会社でどう成長して、どう盛り立てていけるか」をイメージして、悔いのない就活を進めて欲しいと思う。

今年就職活動を行っている皆さんは、かつて前例がない状況に急に放り込まれてしまって

「こんなはずじゃなかったのに…」

「運が悪いなぁ…」

など、様々な感情を抱きながら就活を行っていることと思います。

 

私も、10年前にリーマンショックの直後に就活を行った時は、前年までのセオリーが全く通用しない状況で就活を行っていましたが、今年はその時よりも大変な状況で就活に臨まれているような気もします。

 

 

皆さんにとって、「今年の就活をしている事」自体が大変で、気持ちも沈みがちになると思いますし、モチベーションの維持も相当大変だと思います。

 

ただ、この社会情勢がネガティブな空気の時こそ、逆に「普段のセオリー通りの就活」では見えなかったことが多く見えている実感があるのではないでしょうか??

業界単位で見ても、いざという時に必要とされる業界、大きな被害を被る業界がハッキリと見えてきていますし、同じ業種の中でも、緊急時への対応のスピーディーさや企業ごとの創意工夫を見る事が出来ています。

 

今ここで、自身の置かれている境遇を憂うのではなく、しっかりと現実を見つめ、視点や気持ちを切り替える事で、きっと「納得して終えられる就活」につなげる事ができる人が増えると私は確信しています!!

 

 

長年眠らせていたこのブログですが、私自身も一企業の採用担当として、何か書き記しておきたいと思い突発的に記事を書きました。

私が採用を行っている業界は「衣食住」に関わる業界なので、今までは不変の安定があるものと信じてきましたが、そんな業界でさえ大きな打撃を受けている状況です。

 

 

自身の立場を顧みず今率直に思うことは、こういった国の一大事に多くの人の支えになっている企業や業種にこそ、就活生にはもっと目を向けてもらいたいとさえ考えます。

 

インフラ、医療、介護福祉、物流…etc

 

今までの自分には関係ないと思っていた業種にも目を向けてみると、きっと新たな発見や、仕事への使命感に繋がるんじゃないかと思います。

イレギュラーな今年の就職活動を通して、皆様が素晴らしい未来を切り拓いていかれる事を祈願しています。