「防災×野菜ソムリエ」活動報告 | 野菜ソムリエコミュニティ あいち

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「防災×野菜ソムリエ」

 

 

4月6日に愛知県みよし市にあるハタケタナカで「防災」×「野菜ソムリエ」のセミナーが行われました。 

 

能登半島地震発生から3ヶ月。

災害がいつ起きてもおかしくないと言われるなか、防災の知識を再確認しようと受講しました。講師は福井県から野菜ソムリエプロであり防災士の中島早苗先生を迎え、野菜ソムリエが考える防災講座を学びました。

 

 

 

 

始めに、簡単に災害時調理で活用できるポリ袋レシピから「サツマイモご飯」の作り方を習いました。

水が思うように使えない、電気・ガスが止まることを想定したガスコンロ調理、災害時には様々な条件の中で料理をする。でも限られた中なので野菜が食べられなくなる。なぜ、災害時には野菜を使う料理がないのかなどの疑問にも応えてくださいました。そして、震災を体験された方の話で1番野菜が食べたかったという話には野菜ソムリエとして何かできること、伝えられることができないのかとも考えさせられました。

 

 

それからグループワークが始まり、自分達が行っていること、考えている防災について話し合い、私達のグループは、いざという時に使用できる携帯用のミニナイフの紹介や野菜ソムリエとして、地元の農産物を干し野菜やドライフルーツにして防災食に活用できたら良いのではと発表させていただきました。

その他のグループからも包丁を使わない料理やハザードマップの見直し、防災手帳や携帯用のライトや笛など、たくさんの話が聞けました。

中島先生も今の時期なら生のミカンを家に置いておくと、非常食にもなり、その上摂取しにくいビタミンCがとれると話されていました。

 

 


 

中島先生の後は、田中稔先生による東日本大震災の炊き出し支援の経験談を聞きしました。炊き出しに行く大変さ、被災者に気持ちに配慮した言動など、実際に支援に行かれた方の話が聞けて良かったです。

 

そしてその後、東日本大震災で提供した炊き出しのメニューをランチでいただきました。炊き出しというとあまりいいイメージをもっていなかったのですが、宮城県の地元食材「仙台麩」を使ったメニューは優しい味で、美味しいものを食べて心の栄養もとってもらいたいという思いを感じました。

私としては、春の山菜のひとつである「こごみ」を食べられたことも嬉しかったです。

 

 

 

今回はとても学びがあるセミナーに参加させていただきありがとうございました。

中島先生の「知らないのと知っているのとでは違う」という言葉がとても心に残りました。教えていただいた「美味しく食べながら防災をする」を実践しながら、地域にも伝えられる活動ができるようにしたいと考えています。

 

野菜ソムリエ・伊藤千登勢

         写真・勝田紀久子

 

企画・近藤香織