群馬県富岡市・吉田地区地域づくり協議会

吉田ふるさとだより・その30


今回の様子は動画のテロップで紹介しています。



 鍬柄嶽は山頂に石尊大権現を祭る岩峰の山です。


千平駅から小倉集落を通り過ぎて登山道に入りこれから山に登ろうとするあたりに、鍬柄岳阿夫利神社の社殿があります。社殿を過ぎて道なりにしばらく登ると急峻な岩山が現れます。下から見ると急峻な岩山ですが、随所に鎖が取り付けられているので、案外簡単に登れます。阿夫利神社を信仰する人たちが切り開いたようです。



[阿夫利神社]

 阿夫利神社の祭神は石尊大権現です。神奈川県の丹沢にある大山阿夫利神社が本社であり、江戸時代に関東一円に拡がりました。建てられた場所はどこも里近くの山で、そのほとんどは石( せき) 祠( し) だそうです。


 鍬柄嶽では山麓に社殿を建て、山頂に奥の院の石祠を祭るという本社をまねた形をとっています。社殿の扁額( へんがく) がわりにつるされた「鍬柄嶽阿夫利神社 大天狗 小天狗」と墨書きされた大きな木太刀も阿夫利神社の信仰を伝えるもので、かつての大山詣に木太刀は欠かせない奉納物でした。ここ何年かは新型コロナで行っていませんが、地元では神棚に掛けておいた木太刀を毎年9 月第1日曜日に奉納し、祭礼後、半紙を水引きで結わえ直した木太刀を持ち帰り神棚に掛けます。


 鍬柄嶽の山頂には3基の石祠が祭られています。一番大きな石祠には「石尊大権現 嘉永四(1851) 年再建」とあり、その脇の石祠には「大天狗 嘉永四年」、並んで屋根だけの石祠はおそらく「小天狗」です(石尊大権現は大天狗・小天狗の三尊で祭るのを特徴としているから。)