我々の世代は、オペラというと、プッチーニ作曲の「蝶々夫人」とビゼー作曲の「カルメン」がまず頭に浮かぶのではないだろうか。僕は「カルメン」は劇場で見たし、テレビでも色んな公演を見た。「カルメン」の魅力は、当たり前の事だが何と言ってもその音楽にあると思う。まず冒頭の「前奏曲」、第1幕の「ハバネラ」と最後の「間奏曲」、第2幕の「ジプシーの歌」と「闘牛士の歌」と最後の「間奏曲」、第3幕の「何を恐れることがありましょうか」と最後の「間奏曲」、と自分が特に気に入っている曲を並べてみた。この様に「カルメン」では、最初から最後まで、誰もがどこかで聞いたことがあると記憶に残っている名曲が、次々と出てくる。また先ほど書いたミカエラのアリアの「何を恐れることがありましょうか」は、あまりよく知られている曲ではないと思うのだが、情熱的な曲の多い「カルメン」の中では、しっとりとした曲で、感動させられる。